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2018年05月27日

クロップ監督「カリウスを責めないでほしい」、古巣マインツからはエール

1. FSV Mainz 05
1. FSVマインツ05
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今回もまたユルゲン・クロップ監督は、決勝の舞台での弱さを克服することができなかった。昨日行われたチャンピオンズリーグ決勝レアル・マドリード戦でも1−3で敗戦。これでクロップ監督にとっては6度目の2位ということになる。

試合後の会見で指揮官は、「今回の試合で我々は成功という成功を手中に収めたいと思っていた。せめて何も失うものなどないと思っていた。だがそうではなかったよ。サラフという重要な選手を失うことになってしまった。おそらくこれからワールドカップを迎えるエジプト代表も、非常に重要な選手を失うということになってしまうかもしれない」と語った。しかしこの悲劇の主役となったのはクロップ監督自身ではなく、ロリス・カリウスである。

その最初のミスは辛くも、それと同時に理解に苦しむものであり、カリウスはボールを即座にチームメイトの下でスローイングを試みたものの、おそらくは相手FWベンゼマの存在に気づかず、ボールはその右足へ。そのまま無人のゴールへボールが吸い込まれる様を、カリウスはただ見守るしかなかった。

それからマネの同点ゴールで心が救われたカリウスだったのだが、そのすぐ後に再びレアル・マドリードが加点。ただそのベイルが決めたゴールはあまりにも見事なものであり、それを止める手立てなどなかっただろう。しかしながら駄目押し点となるベイルのこの日2得点目のゴールについては別だ。約30mの距離から放たれたロングシュートを、最終的にはカリウス自身がゴールに入れてしまっているのである。


「どうかカリウスのことを強く責めないでほしい。確かにとても辛いことだ。しかしこれもまた人生なのだよ」と、スカイに対してクロップ監督はコメント。「メディアには報道の自由がある。ただできればその記事があまり人の目につかないことを願うよ。それこそ彼のこれからの人生にまで影響を与えるような可能性だってあるのだから」と言葉を続けた。

さらにその後のプレスカンファレンスの席でも、指揮官は「確かにミスだったし、それは彼もチーム自体もわかっている。しかし彼はそれを受け入れなくてはならない。そうやって我々は生きていくのだ」と改めて強調。主将ジョーダン・ヘンダーソンは「勝利するときもチームとして、そして敗戦するときも僕たちはチームとして受け止める」とカリウスを擁護している。

試合後にカリウスは涙を浮かべてリヴァプールファンの観客席へと赴き、そしてウクライナの首都キエフの空の下、腕を胸にあて心から「この敗戦を導いてしまった」ことを、「クラブの全ての人たちへ」と詫びた。

一方で古巣マインツからは公式ツイッターにて、「頭を下げるな、ロリス。確かにいい結末であることを願っていた。しかしこのチャンピオンズリーグ全体を振り返れば、君は素晴らしいシーズンだったと振り返られるじゃないか。」と、かつての守護神へのエールが送られている。


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