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2016年03月17日

0-2からの4発逆転…バイエルン、ユーヴェとの激闘制してCL8強進出

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグが16日に行われ、バイエルンとユヴェントスが対戦した。


2月23日のファーストレグは2-2の引き分けに終わった。ホームのユヴェントスが2点ビハインドを追いつき、準々決勝進出へ望みをつないだ一戦だった。


ファーストレグでは2点リードを追いつかれて勝利を逃したバイエルン。3月2日のブンデスリーガ第24節ではマインツに1-2と敗れ、5日の第25節ではドルトムントとスコアレスドローに終わったが、直近の試合では勝利を収めている。12日の第26節ブレーメン戦、ホームで5-0と大勝し、セカンドレグへ向けて弾みをつけた。中3日で迎える一戦、ジョゼップ・グアルディオラ監督は先発メンバーを3名変更。ブラジル代表MFドゥグラス・コスタとチリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがスタメンに復帰した。


そのほか、最後尾にドイツ代表GKマヌエル・ノイアー、最終ラインに元ドイツ代表DFフィリップ・ラーム、U-21ドイツ代表MFジョシュア・キミッヒ、モロッコ代表DFメディ・ベナティア、オーストリア代表DFダヴィド・アラバが並ぶ。中盤には元スペイン代表MFシャビ・アロンソ、D・コスタ、ビダル、ドイツ代表MFトーマス・ミュラー、元フランス代表MFフランク・リベリーが入り、前線はレヴァンドフスキが務める。


一方、ホームでのファーストレグで2点差を追いつく粘りを見せ、セカンドレグへ望みをつないだユヴェントス。セリエAでは19戦無敗、最近10試合連続で無失点と安定した戦いで首位を走っている。11日の第29節サッスオーロ戦では、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラのゴールで1-0と勝利を収めた。ただ、中4日で迎えるアウェーでのセカンドレグでは、ディバラとイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ、同MFクラウディオ・マルキージオが負傷欠場。苦しい台所事情の中、イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン、最終ラインはスイス代表DFシュテファン・リヒトシュタイナー、イタリア代表DFアンドレア・バルザーリ、同DFレオナルド・ボヌッチ、フランス代表DFパトリス・エヴラが並ぶ。


中盤にはドイツ代表MFサミ・ケディラとブラジル代表MFエルナネス、コロンビア代表MFフアン・クアドラード、同DFアレックス・サンドロが入り、ディバラを欠く前線にはスペイン代表FWアルバロ・モラタとフランス代表MFポール・ポグバが入った。


立ち上がり5分は互いの出方を牽制し合う内容となったが、いきなりスコアが動いた。6分、ユヴェントスのケディラが右サイドの背後へ浮き球のパスを出すと、ペナルティーエリア右側へのボールにリヒトシュタイナーが反応。飛び出してきたGKノイアーとアラバが処理しきれなかったところを見逃さずに中央へ折り返すと、待っていたポグバが無人のゴールへ流し込んだ。ユヴェントスが開始早々に待望のアウェーゴールを決め、2試合合計でついに逆転に成功した。


ホームでいきなり失点を喫したバイエルンは、ボールポゼッション率を高めて押し込んでいくものの、ペースを掴み切れない。動きに硬さが見られるホームチームに対し、ユヴェントスは積極的なプレスでカウンターからチャンスを窺っていった。22分にはバックパスを受けたGKノイアーのキックミスからユヴェントスがボールをカットし、シュートに結び付ける場面も。結果的にはオフサイドとなったが、バイエルンの不安定さを象徴するような場面だった。


そして28分、次のゴールもユヴェントスのものだった。自陣ペナルティーエリアでボールを奪うと、カウンターを発動。モラタが自陣からの高速ドリブルで中央を突破し、相手DFを2人かわして敵陣半ばまで差し掛かる。マークを3人引きつけると、右側のスペースへラストパス。走り込んでいたクアドラードは、スライディングでコースを消しに来たラームを落ち着いてかわし、ペナルティーエリアに入って右足を一閃。冷静なシュートでゴール右隅を射抜いた。


ファーストレグとは真逆の展開となり、アウェーのユヴェントスが2点を先行。完全に優位に立った。バイエルンはボールこそキープするものの、なかなか決定機を作るに至らない。人数をかけて守備を固めるユヴェントスに苦戦し、反撃できないまま前半の終盤を迎えた。


ハーフタイムを迎える前に1点を返しておきたいバイエルンは42分、D・コスタの浮き球のパスからミュラーがペナルティーエリア内に入って左足シュートを放ったが、GKブッフォンがブロック。相手DFのクリアにレヴァンドフスキも詰めたが、ゴールには至らなかった。前半はユヴェントスが2点リードで終えた。


後半開始時から、バイエルンはベナティアに代えてフアン・ベルナトを投入。立ち上がりから激しいボディコンタクトの応酬となり、イエローカードが飛び交う展開となった。後半開始から8分間で両チーム合わせて4人に警告が出され、選手たちが判定にややナーバスになる場面もあった。


バイエルンは前半から変わらずボールポゼッション率を高めて押し込んだが、ユヴェントスは自陣でブロックを形成して対応。高い集中力を保ってゴールを許さない。打開を図るグアルディオラ監督は59分、X・アロンソに代えてキングスレイ・コマンを投入。中盤の配置転換でゴールを目指した。コマンはサイドや深い位置でボールを受けてアクセントとなり、バイエルンの攻撃を活性化させた。


一方、残り25分を切っても依然として無失点のユヴェントス。68分、ケディラに代えてステファノ・ストゥラーロを投入して中盤のテコ入れを図る。さらに72分にはモラタに代えてマリオ・マンジュキッチをピッチに送り出した。


しかし73分、バイエルンが反撃のゴールを決める。右サイドの深い位置で起点を作り、相手の最終ラインを押し下げると、ペナルティーエリア右外でパスを受けたD・コスタが左足で高速クロス。ファーサイドで待っていたレヴァンドフスキが打点の高いヘディングシュートを決め、1点差に迫った。


残り15分強で1点差となり、バイエルンは同点ゴールを目指して攻め続けた。ユヴェントスはゴール前に人数をかけて防戦一方となり、ペナルティーエリア内での攻防が続いた。87分にはD・コスタが右足で上げたクロスからレヴァンドフスキがダイビングヘッド。左ポスト直撃のシュートはオフサイドとなったが、ゴールを脅かした。


そして後半アディショナルタイム、劇的な同点ゴールが決まった。90+1分、右サイド深くでビダルからのパスを受けたコマンのクロスにファーサイドのミュラーが反応。ヘディングシュートを突き刺し、ついにスコアは2-2となった。まるでファーストレグの“真逆のシナリオ”を見ているかのような展開で、ホームのバイエルンが2点差を追いついた。2試合合計4-4で、後半終了のホイッスルが鳴った。決着は延長戦へ持ち越された。


バイエルンは96分、リベリーがペナルティーエリア左側に入って鋭い切り返しからゴール前へクロスを上げたが、GKブッフォンが好セーブ。以降もバイエルンは攻勢をかけ続ける。101分にはリベリーに代わってチアゴ・アルカンタラがピッチに立ち、D・コスタとコマンが両サイドに張り出す形でゴールを狙った。


同点のまま迎えた延長後半、決勝ゴールを挙げたのはホームのバイエルンだった。108分、左サイドからD・コスタがクロスを上げると、相手のクリアを拾ったチアゴがペナルティーエリア内の狭いスペースでミュラーとパス交換。リターンを受けると、正確な右足シュートをゴール右隅へ決めた。


さらに110分、自陣からの長距離ドリブルで右サイドを突破したコマンがペナルティーエリア右側から左足を一閃。ファーサイドへのシュートがゴールネットを揺らし、スコアを4-2とした。


2点ビハインドを負ったユヴェントスも最後までゴールを目指したが、反撃及ばず。試合は4-2で終了。2試合合計6-4と壮絶な打ち合いを制し、バイエルンが5大会連続のベスト8進出を決めた。次戦は19日、ブンデスリーガ第27節でFW大迫勇也所属のケルンと対戦。一方のユヴェントスは20日、セリエA第30節でトリノとのダービーマッチに臨む。


【スコア】
バイエルン 4-2(延長)(2試合合計:6-4)ユヴェントス


【得点者】
0-1 6分 ポール・ポグバ(ユヴェントス)
0-2 28分 フアン・クアドラード(ユヴェントス)
1-2 73分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
2-2 90+1分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
3-2 108分 チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)
4-2 110分 キングスレイ・コマン(バイエルン)


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