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2016年04月28日

アトレティコ、鉄壁の守備でバイエルンに完封勝利…ファイナル進出へ前進

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグが27日に行われ、アトレティコ・マドリードとバイエルンが対戦した。


準々決勝で優勝候補筆頭のバルセロナを破り、2連覇を阻止したアトレティコ・マドリード。リーガ・エスパニョーラでもそのバルセロナと勝ち点で並んでおり、2冠の可能性を残している。23日に行われたリーグ戦からは2名を変更し、DFステファン・サヴィッチとMFアウグスト・フェルナンデスを起用。そのほか、ここ6試合で5ゴールと絶好調のFWフェルナンド・トーレスらがスタメンに名を連ねた。


対するバイエルンは準々決勝でベンフィカ相手に苦戦を強いられながらも2戦合計3-2で競り勝ち、5年連続ベスト4進出を果たした。ブンデスリーガで首位、DFBポカールでも決勝戦に駒を進めており、2012-13シーズン以来となる3冠達成を目指している。直近のリーグ戦からは6名を入れ替え、DFフィリップ・ラーム、MFハビ・マルティネス、MFシャビ・アロンソ、MFキングスレイ・コマンらが先発起用された。


この試合最初のシュートはアトレティコ・マドリード。4分、高い位置でパスを繋ぐと、エリア手前右でボールを受けたサウール・ニゲスが左足でミドルシュートを放ったが、ここは枠の上に外れた。


序盤はアトレティコ・マドリードが主導権を握り、敵陣に押し込む。8分には右サイドに抜け出したF・トーレスがキックフェイントでDFをかわして左足でシュート。しかしジャストミートすることができず、GKマヌエル・ノイアーにキャッチされてしまった。


すると11分に試合が動く。敵陣中央でボールをキープしたサウールがドリブルで3人を抜き去りエリア内右に侵入。ここから左足でコースを狙ったシュートを放つと、ボールは左ポストをかすめてネットを揺らし、アトレティコ・マドリードが先制に成功した。


失点を喫したバイエルンは直後の12分、左サイドからドゥグラス・コスタが左足でクロスを供給。DFに当たってゴール前に流れたボールをアルトゥーロ・ビダルがヘディングで押し込んだが、ゴール方向へ飛んだシュートはDFホセ・ヒメネスにクリアされた。


集中した守備でバイエルンにチャンスを作らせないアトレティコ・マドリードは、カウンターから2点目を狙う。30分には自陣からのロングパスでディフェンスラインの裏に抜けだしたグリエスマンがエリア内右から右足でシュート。しかしここはGKノイアーに阻まれ追加点とはならない。


バイエルンはボールポゼッションで相手を上回るものの、決定機を作り出せないまま時間が経過。結局アトレティコ・マドリードが1点のリードを保ったままハーフタイムを迎えた。


後半に入り54分、バイエルンは相手陣内でパスを繋いでチャンスを伺うと、ダヴィド・アラバがやや距離のある位置から左足を振り抜く。無回転の強烈なシュートがゴールを脅かしたが、惜しくもクロスバーを直撃した。さらに56分、左からのCKにJ・マルティネスが頭で合わせたが、GKヤン・オブラクの好セーブに阻まれた。


バイエルンは64分、コマンに代えてフランク・リベリーを投入。リベリーが左サイドに入り、D・コスタが右にポジションを移した。さらに70分にはチアゴ・アルカンタラを下げてトーマス・ミュラーをピッチへ送り出す。


しかしこの交代直後の75分、アトレティコ・マドリードが決定機を迎える。ハーフウェイライン付近からグリエスマンがドリブルで持ち上がり、右方向に流れたF・トーレスにスルーパスを通す。F・トーレスはワンタッチでDFをかわすと、右足アウトで狙ったが、このシュートは左ポストを叩いた。


追加点のチャンスを逃したアトレティコ・マドリードだったが、終盤に入っても集中を切らすことなくバイエルンの攻撃に対応。4分間のアディショナルタイムでも得点は生まれず、試合は1-0のままタイムアップを迎え、アトレティコ・マドリードがホームでの第1戦を制した。


セカンドレグは5月3日にバイエルンのホームで行われる。


【スコア】
アトレティコ・マドリード 1-0 バイエルン


【得点者】
1-0 11分 サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリード)




敵地で完封負け…バイエルン指揮官「今はブンデス優勝に集中」


試合後、バイエルンのジョゼップ・グアルディオラ監督が敗戦を振り返り、サウールを称賛した。『UEFA.com』がコメントを伝えている。


敵地でのファーストレグで完封負けを喫したグアルディオラ監督は「我々はゴールを決めることができなかった。相手には素晴らしいGK(ヤン・オブラク)がいて、組織として非常にうまく守っていた」とアトレティコ・マドリードの守備を称賛しつつ、「セカンドレグでは今回とは違うペースでプレーしなければならない。相手のゴールは素晴らしかったが、彼を止められなかったということでは、我々のミスから生まれたものでもある。チームのパフォーマンスには納得していないよ。とてもじゃないけど、良い結果とは言えない」と、厳しく敗戦を振り返った。


また、決勝ゴールを挙げたアトレティコ・マドリードのサウールについては「彼のクオリティーには感服するよ。以前から彼のプレーは見ているけど、とても素晴らしい選手だ。また1人、スペインのサッカー界に偉大な才能が現れたね」と手放しで称賛した。


バイエルンは5月3日にホームでのセカンドレグを迎える前に、30日にブンデスリーガ第32節のボルシアMG戦を控えている。グアルディオラ監督は「今は、土曜日にブンデスリーガ優勝を決めることに集中する」と、勝てば4連覇が決まる一戦への集中を強調し、「それから火曜日(セカンドレグ)のことを考えるつもりだよ」と述べた。





スペインでのCLに苦しむグアルディオラ監督…バイエルン就任後3戦全敗


バイエルンは、27日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグのアトレティコ・マドリード戦を0-1で落とした。バイエルンを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督はCLでスペイン勢との相性が悪い。スペイン紙『アス』が伝えている。


グアルディオラ監督はバイエルンを率いてから、スペインで行われたチャンピオンズリーグの試合で勝利したことがない。2シーズン前はレアル・マドリード、昨シーズンはバルセロナ、そして今シーズンはアトレティコ・マドリードと、準決勝で対戦しているが、母国であるスペインでのアウェーゲームは3戦全敗。


2シーズン前のレアル・マドリード戦はサンティアゴ・ベルナベウで0-1の敗戦を喫し、ホームで行われたセカンドレグも0-4で落とした。昨シーズンは準決勝でバルセロナと対戦し、アウェーでは0-3で完敗。ホームでは3-2で勝利した。


バイエルンは今シーズン、これまで公式戦48試合を行い、得点を奪えなかったゲームはアトレティコ・マドリード戦を含めて、5試合しかない。



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