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2017年07月29日

【アジアツアー】バイエルン参加選手1人1人の寸評

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12日間に及んだアジアツアーを終えたバイエルン・ミュンヘン。結果はアーセナルにPK戦の末に敗れ、つづくACミラン戦では0−4と大敗。ただ戦いの舞台をシンガポールにうつすと、チェルシーとの独英王者対決では3−2で勝利。しかし最後のインテル戦では敗戦という形でツアーを締めくくることとなった。今回のツアーでみえた、参加選手それぞれの状況について一人一人分析していこう。

開幕まですでに準備万端という選手たち:

フランク・リベリ:準備期間が始まったころには、臀部の痛みを抱えていたリベリだったが、アジアツアーという過酷な状況のなかで、34歳のウィンガーはベストプレイヤーとなる活躍を披露。その類稀なドリブル力を活かし、4試合のいずれでも相手を大いに苦しめており、インテル戦では裂傷を負い交代を余儀なくされたが、しかし長期離脱に及ぶようなものではない。

コランタン・トリッソ:ブンデス史上歴代最高額の移籍金で加入したフランス代表MFだが、このアジアツアーでは監督、チームメイト、そして専門家たちをも唸らせるプレーを披露。フィジカルに長け、素晴らしいパスゲームをみせ、視野の広さと絶妙なタイミングでのポジショニングなど、今回の勝者の一人に数えられる選手となった。

トーマス・ミュラー:確かに最終戦となったインテル戦では、途中出場から特にアクセントをもたらすことができなかったドイツ代表だが、しかしながら今季は期待できそうなところを、ここまではみせており、チェルシー戦での2得点、アーセナル戦での1得点をはじめ、チームを引っ張り鼓舞するその姿からは、チームにとって欠かせない存在であることを示したといえるだろう。

ダヴィド・アラバ:サイドバックとセンターバックの両方でプレーしたオーストリア代表DFは、すでに状態はかなりのところまで上がってきており、非常にダイナミズムが感じられ、対人戦に強く、そして正確なコンビネーションを披露。ベルナトが負傷離脱したことから、これからは左サイドバックとして固定してプレーすることになるはずだ。

あと少しという印象の選手たち

マッツ・フメルス:チームをまとめる姿はすでに目立っており、読みもよく、ビルドアップではミスを露呈したが、しかし風邪をおしてプレーしていたことを割り引くこともできるだろう。こういったことを解消していけば、フメルスは今季もバイエルンの守備陣において信頼できる存在となるはずだ。

ハビ・マルティネス:今夏のアジアツアーでは、マルティネスはMFとして2試合、CBとして2試合にそれぞれ出場。そのなかで特に目立たないながらも、しっかりとしたパフォーマンスをみせており、4週間後にむけては順調な仕上がりをみせているとはいえる。

ラフィーニャ:インテル戦ではブーイングをあびる存在となってしまったブラジル代表だが、しかしチェルシー戦では得点力もみせており、残念な形でのツアーのしめくくりとなったものの、しかしキミヒと右サイドバックを争っていくだけの力はある。

キングスレイ・コマン:若きフランス代表は、今回のツアーでは主に右サイドでプレーする姿が見受けられており、最後のインテル戦でののみ、リベリの交代で起用されて左サイドでプレーした。そのなかで同選手は、非常にアジリティの高さをみせ、精力的なプレーを披露。効率性という部分では物足りなさも残ったが、得意のドリブルをいかして何度も相手DFを置き去りにしており、これからはセンタリングやアシスト、そしてシュートといった部分で改善していかなくてはならない。

もう一踏ん張り必要な選手たち

ロベルト・レヴァンドフスキ:アーセナル戦でこそ、きっちりとPKを沈めたポーランド代表だが、しかしながらそれ以降の3試合では無得点。特にビッグチャンスを得ることもできていなかった。ただ同選手の場合は、ここぞとなったときに奮起する、そのすべを知っているとはいえる。

ハメス・ロドリゲス:今夏にレアルから加入した注目のコロンビア代表は、アジアツアーでは3試合で右ウィングとしてプレー。インテル戦でのみトップ下としてプレーしている。意欲的なプレーをみせ、ポテンシャルの高さも見て取ることができたのだが、しかしながらまだゴールへの推進力にはかけており、さらにチェルシー戦では5度のビッグチャンスをはずすなど、まだ決定力や相手への脅威という部分では改善していかなくてはならない。

レナト・サンチェス:先発出場したチェルシー戦では、何か解放されたかのようにプレーのなかで軽さがみられた。ただその試合では、試合に入っていくまでに二十分は要したものの、インテル戦での途中出場からはもっとも目立った選手となており、キープ力の高さとアシスト力、そして対人戦にアグレッシブに向かい、いい意味でサプライズを演じた選手となった。だがその一方でACミランへの移籍が迫っているとも伝えられており、今季にビダルとトリッソを脅かす存在となるかはまだわからない。

スウェン・ウルライヒ:負傷から3ヶ月ぶりに実戦復帰を果たしたウルライヒ。インテル戦では致し方ない2失点はあったものの、基本的にはまだ少し、フィットネスコンディションの改善の余地はみられた。

マルコ・フリードル:ACミラン戦ではCBとして、チェルシー戦では左サイドバックとして先発出場した若きオーストリア人DF。精力的にプレーはしていたものの、まだ左サイドバックとしてプレーするには走力に難があり、ダイナミズムさとカウンターの部分に取り組んでいく必要があるだろう。ただテクニックと洞察力については、すでに見て取ることはできた。

クリスチャン・フリュヒトル:アーセナル戦とチェルシー戦では45分、ACミラン戦ではフル出場した若手GK。アーセナル戦ではPKをとめる場面も見受けられたのだが、可もなく不可もなくという感じであり、第3GKという立場にあることを再認識した格好だ。ただフィジカル的にはすでにいいものはみせている。

定位置争いには特に絡まない選手たち:トム・シュタルケ(現役引退)、フェリックス・ゲッツェ、ニクラス・ドルシュ、ミロシュ・パントヴィッチ、ロン=トルベン・ホフマン、マヌエル・ヴィンツハイマー


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