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2017年09月09日

元教え子でバイエルンOBのバラック氏が、アンチェロッティ監督を擁護

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トーマス・ミュラーを巡り、バイエルンではカルロ・アンチェロッティ監督について議論があがるなか、2002年から2006年までバイエルンにてプレーし、2010年にはチェルシーしてアンチェロッティ監督の下でプレーした、元ドイツ代表主将ミヒャエル・バラック氏がインタビューにて考えを語った。

…現在は多少のPR活動とコメンテーターでの仕事など、セーブされている感を受けます
ミヒャエル・バラック氏:意図的にそうしているところがあるんだ。僕はこの20年間、とても密度の濃い時間を過ごしてきた。だから、まずは一旦落ち着きたいというのが正直なところなんだよ。何かにまたすぐにのめり込むようなことは避けたかったのさ。つまりこれまでとは違う人生の過ごし方をするということ、僕には家族もいるし、別に興味があることもある。これからどうなるかについては、状況次第というところもあるよ。もしもサッカー界に復帰することになれば、そのときはまた全身全霊で臨む考えだ。でもまだそのときはきてはいないんだよ。だから今のように過ごしているんだ。

…もしもサッカー界に復帰するならば、マネージャーよりも監督を希望?
バラック:もしもチャンスを得られるのであれば、そうだね。僕は選手と毎日過ごしたいと考えるタイプだし、監督の仕事の方が自分には合っているだろう。そもそも僕はピッチに立つことが好きだからね。

…リーグ優勝をバイエルンと争えるのはドルトムント?
バラック:ドルトムントはそれだけの野心を抱いているクラブだし、その力もある。確かに監督は交代したけど、でもあまり対応するための時間は必要はないようだね。僕はドルトムントに期待しているよ。

…自身にとってもっとも重要な監督は?
バラック:もちろんそこで思い起こすのは、クリストフ・ダウム監督だ。僕がレヴァークーゼンに来たときはまだ若造だったけど、でも彼のように熱心にマンツーマンで取り組んでくれるような指揮官がいて本当によかったと思っている。彼とはとてもいい時間を長く過ごせたし、あの時期で大きく成長することができたね。

…最近の移籍金をめぐる問題について
バラック:今、みんなが注目しているのがこの話題だね。まじかよ?って感じじゃないかな。あまりにも急激に値段が高騰しているし、このことは考えるべきテーマだと思う。新しい流れではあるけど、でもその流れはあまりにも急なものだ。

…デンベレのストライキについて
バラック:僕にも2004年にバルセロナへと移籍する可能性があった。でもそのときはバイエルンが移籍を望んではいなくてね。ただそれでストライキなんて思いもしなかったよ。あまりにもあり得ないことだと思うね。彼はドルトムントにも深く感謝すべきだ。そもそもサッカー選手というのは、人々からその行動を見られる立場にあるというのに。

…バイエルン・ミュンヘンについて
バラック:正直言って、もうちょっとリーグ争いが面白くなってほしいとは思うよ。あまりにバイエルンの力が抜き出ている。確かにバイエルンにはCLで優勝するという目標があるし、欧州の強豪たちと渡り合えるようにしなくてはならないだろう。だがそれを目指していく過程のなかで、いまはおのずと他の文デスのクラブたちとの差が大きくなってしまっているんだ。

…2年目を迎えるアンチェロッティ監督について
バラック:タフな年になると思う。もう慣れのための時間は終わりを告げた。これからは国際舞台での結果も求められる。グアルディオラ前監督は魅力的なサッカーをみせて、そして1つの基準値を作っていった。僕は彼の下で1年間プレーし、そこで2冠を獲得している。彼のスタイルも選手への対応もわかっているよ。今季は早い段階で逆風にさらされるかもしれない。でもそれを切り抜けられる、そのための術を彼は知っている。そうじゃなくては、バイエルン・ミュンヘンの監督なんて務まるものではないさ。ただ簡単な1年にはならないだろうけどね。

…トーマス・ミュラーについて
バラック:まず監督はカルロ・アンチェロッティであり、選手の起用は彼が決断をするということ。もちろんミュラーは特別な存在であり、生え抜きの選手で、外から来たビッグネームを相手に戦い抜いて来た選手だ。調子がいいときはとても存在感を発揮するし、ファンから特別なサポートも受けている特別な選手だよ。だけど、パフォーマンスが何よりも物を言うということを理解すべきだ。バイエルンには20人のトッププレイヤーがいあるが、でもどこか1つのポジションでずっとプレーできる選手なんて1人だけだよ。僕が監督だったらミュラーを起用するけど、でも時にはこういう逆境を跳ね返すという、そういう機会だって選手にとっては必要なものさ。

…ハメスについて
バラック:レアルから来た選手なのだから、その力に疑問をもつ必要などないだろう。基本的にバイエルンはそこまでお金をばらまくようなクラブではないから、あれほどの選手を、あれだけリスクが低い形でレンタルできるなんて、本当に素晴らしいディールだったと思うね。ただチームにとってどれほどのプラスになれるかについては、まだそれを判断するには早すぎるさ。

…レヴァークーゼンについて
バラック:正直、これからどういう風になっていくのかわからないよ。彼らは自ら自分たちのハードルを下げてしまったし、周囲からの目のそうなっていく。そうすると、自然とチームの力も下がっていってしまうものだよ。残念だ。あのクラブには素晴らしいチャンスがあったと思うのだけれど。あんなことをする必要なんてなかったんじゃないかな。でも彼らには、それに抗おうという意思は見られなかったね。

…シャルケについて
バラック:チャンピオンズリーグへの出場は難しいだろう。チームの力は、それにむけて決して十分なものではない。あとヘヴェデスが、あんなにもすんなりと移籍してしまえるなんて驚いた。おそらく彼自身が、是が非でも残してくれと言わなかったという部分はあるのだろうけど、でも最終決定を下すのはクラブなわけだし、まさか放出してしまうなんてね。

…ケヴィン=プリンス・ボアテングのブンデス復帰について
バラック:人生いろいろ、人それぞれ。それ以上、僕に何を言えと?フランクフルトは、ボアテングにクオリティを見出したということであり、そして僕たちは2010年以降は特にコンタクトはとってはいないよ。


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