ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年04月27日

”ぬるま湯”のブンデスに慣れたバイエルンのクオリティ

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


いいパフォーマンスを見せながらも、数多くの得点チャンスを活かすことができなかった。先日のCL準決勝レアル戦での分析はこんなにも簡単なもので済むのだろうか?当然別の見方もできるはずだ。

ニクラス・ズーレは当初困惑した表情を浮かべたのちに、改めて「僕たちはここのところ週を追うごとに賞賛の言葉を受けてきた。数多くの得点を決めてきたし、そしてレヴァークーゼン戦でも難しい試合だったにも関わらず、そこで僕たちは素晴らしいパフォーマンスを見せることができた。今回も本当にいい試合ができたと思う。ただフィニッシュの部分でツキに見放されたのさ」と語った。

いいプレーをしながらも、運に見放され、チャンスを活かせなかった。本当にそんなに問題はシンプルなものなのだろうか?バイエルンは現実から目を背けようとしてはいないのだろうか?

この日主将を務めたトーマス・ミュラーは、このことについて特に明言をさけ、来週火曜に行われるベルナベウでの第2戦をすでに見据えていた。「そこでどれほどのメンタリティを僕たちが持ち合わせているのかがポイントとなるよ」

確かに決定力不足がこの試合の1つのポイントではあった、だからこそズーレはあえてレヴァークーゼン戦との比較を行ったのだろう。そのレヴァークーゼンも確かにバイエルンを相手にチャンスをつかんではいたものの、そこにアセンシオやマルセロのような決定力をもった選手はいなかった。

バイエルンは国内では圧倒的な力を誇示し、全てが順調な戦いを続けている。だが国際舞台では、レアルのような強豪チームはこの日のラフィーニャのようなミスを突いて、ブンデスでは滅多にみられないような見事なカウンターで勝利へとつなげてしまうのだ。

実際にバイエルンはCLの舞台では、ここぞという試合で無失点に抑えきれずにいる。例えば2014年のレアル戦では0−4、そして2016年に行われたアトレチコ戦ではカウンターから決定的なアウェイゴールを決められてしまった。

オフェンスは?確かにロベルト・レヴァンドフスキは彼の世代ではベストのCFだろう、ブンデスリーガでは。この日のレヴァンドフスキは前半ロスタイムのヘディングのチャンス、さらにはその後のナバスとの1vs1の場面でも決めきれず、最近のトーナメント戦4試合で無得点という状況が続いている。もしもレヴァンドフスキの状態さえ良ければ、この試合は全く違う試合展開となっていたはずなのだが。

おそらくブンデスリーガのDF陣であれば、おそらくはそのうち崩されてしまうのだろうが、しかし強靭なセルヒオ・ラモスをはじめとするレアルのDF陣は、一体となって失点を許すことはなかった。そんな経験は、バイエルンではブンデスリーガでは滅多に受けることがないものである。

それでも試合後にはズーレは試合内容について5−2でも、キミヒに至っては7−2でもおかしくはなかったとの見方を示し、後半戦での巻き返しに期待感を抱かせた。実際に昨年はアウェイ戦で逆にバイエルンは2−1で勝利をおさめたものの、逆にホーム戦で延長の末に敗退を喫したという経験もある。

おそらく負傷したボアテングの代わりに、レアル戦で先発出場するであろうズーレは「またパフォーマンスを発揮して、そして得点を決める。そうすれば全てうまくいく」とコメント。

準々決勝ではユベントスが一時は3点差を盛り返す戦いぶりをレアル相手に見せているだけに「今の僕たちは彼らと攻守にわたってどう戦うかがわかっているんだ。ただ些細な部分の問題を解決していくということ。その代償は高くつくといことさ」と言葉を続けた。ただ最高レベルでの戦いのなかでは、その些細な部分こそがクオリティとの差という言い方もできるのである。


 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報