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2018年05月20日

敬意を欠いた敗者バイエルン、フメルス「わからなかった」

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土曜日に行われたドイツの国内カップ戦、DFBポカール決勝では、リーグ戦を独走したバイエルン・ミュンヘンがまさかの敗戦を喫し、アイントラハト・フランクフルトが実に30年ぶりとなる優勝を果たした。だが試合後にもバイエルン・ミュンヘンは、目を疑うような光景をみせていた。

フランクフルトがこの試合を3−1で勝利をおさめ、優勝杯授与の準備を行なっていたその時、ほぼ全てのバイエルンの選手たち、そしてユップ・ハインケス監督さえも、銀メダルをもったまま、すでにロッカールームへと消えていたのである。

そしてそこに残っていたのは主将マヌエル・ノイアートム・シュタルケという、この日出場しなかったベテランGK。アレックス・マイアーとダビド・アブラームらが、優勝杯を掲げる瞬間、二人はフェアに拍手を送り勝者たちをたたえていた。

この日、監督として最後の試合を終えた73才の指揮官は、「ああ、そうだったか。正直なところ、選手たちも私もその時はまったくそのことを考えていなかったよ」と、常識では考えられない行動をとったことについて、ドイツ国営放送ARDに対して説明。「後から考えれば、確かにそうだね。ただここで挽回の機会をいただき、アイントラハト・フランクフルトのみなさんに、ポカール優勝を祝福の言葉をおくりたい」と語っている。

同じく選手たちも早々にその場を後にしていたわけだが、若きドイツ代表DFジョシュア・キミヒは「もし敬意を欠いたように伝わってしまったなら申し訳ない。決して悪気はなかった、ただあまりにも失望が大きくて」とコメント。

ただその一方で、ポカール決勝の舞台を豊富に経験してきたはずのマッツ・フメルスは、「敬意がなかったことは、ちょっと認めないといけないだろうね。ただあの時に、いったいどういう行動をするべきなのか。僕にはまったくわからなかったんだ」と述べている。

昨年のポカール決勝を思い返してみると、今回優勝したアイントラハト・フランクフルトは、準優勝という立場でむしろ、長くその場にとどまりドルトムントの優勝をたたえていた。そして今回に至っては、そんなバイエルンに対して、決して批判の言葉を口にすることはなく、むしろダニー・ダ・コスタはあくまで気づいていなかったと強調した。「変な気を起こして、そんなことをしたんじゃないと思うよ」


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