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2018年05月20日

PK得られず苛立つバイエルン、素直にPKだったと認めたフランクフルト

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土曜夜に行われた今シーズンのDFBポカール決勝、バイエルンvsフランクフルト戦の結末は、まさにドラマチックな展開となった。2−1とフランクフルトリードのまま、ロスタイムへと入った4分後、ケヴィン=プリンス・ボアテングがPA内で相手選手ハビ・マルティネスのかかとを蹴り、主審はビデオ判定へ。だがそのシーンを確認したツヴァイヤー氏が下した決断は、PKではなくそのままCKにするというものだったのである。

その結果、バイエルンは最後の望みをかけてGKウルライヒを含む、全員攻撃を実施。だが逆に相手MFガチノヴィッチにゴールを決められ、結果3−1で国内二冠の夢は潰える結果となってしまったのだ。

試合後、バイエルンのハサン・サリハミジッチSDは「間違いない。PA内でボアテングはマルティネスの足を蹴飛ばしていた」と苛立ちをみせ、さらにこの日主将を務めたトーマス・ミュラーも「あれは明らかなプレーだった」と、スカイに対してコメント。「ボールを蹴らずに、ハビ・マルティネスの足を蹴っていたんだ」と言葉を続けた。いったいなぜそのような結論に至ったのかについては、ツヴァイヤー審判員はコメントを避けており、一方でミュラーはビデオ判定技術そのものに対して疑問を投げかけている。「いったい、どういった仕組みなのか。まったく見当もつかないよ」

そしてフランクフルトのニコ・コヴァチ監督は、このプレーについてPKとなるべきだったと正直に話しており、ボアテングも包み隠さず「アブラームを蹴ってしまった。それは確かだよ」と認めた。そしてツヴァイヤー氏がビデオを確認している時には、PKになるものと考えていたとのことで、「少しは運もないとね」と言葉を続けている。

この日のフランクフルトは、見事な闘争心をみせたプレーを展開し、高いレベルのアグレッシブさと精力的な動き、そして戦術的な規律と、見事に少ないチャンスをものにする決定力を披露。その結果、優勝杯を掴み取り、バイエルン一行が早々にロッカールームへと向かう残念な姿をみせるなか、タイトル獲得と来季のヨーロッパリーグ進出に喜びを爆発させた。

なおユップ・ハインケス監督はその後に、改めてフランクフルトへ祝福の言葉を送りつつ、さらにツヴァイヤー主審にも触れ「あの時に彼が正しい決断を下していたら、ね」と語っている。「ただ敗戦後には主審について議論すべきではないというのは、私のポリシーではあるがね」


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