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2018年06月01日

4年前は3部の選手だった、ドイツ代表SBキミヒ「ピッチに立つ以上、遠慮はしない」

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火曜日に行われたトレーニングでは、ジョシュア・キミヒアントニオ・リュディガーが、文字通り頭を突き合わせて激しく議論する場面が見受けられた。その姿からもそしてkickerとのインタビューにおいても、小柄ながらキミヒは決して物怖じすることなく取り組んでいくという姿勢をもっていることをうかがい知ることができる。

南チロルでの合宿に参加中のキミヒは、「失意」に終わったバイエルンでの今シーズンについて振り返った。三冠達成を目標に掲げながらも、最終的にはリーグ戦わずか1タイトルに終わっており、「ここまでの失意のシーズンを、1つのハイライトとなるシーズンに変えていくため、ワールドカップは大きなチャンスだと僕は見ているよ」との考えを示している。

2016年に行われたスロバキア代表とのテストマッチにてA代表デビューを果たした同選手は、その試合では3バックの右側を担ったものの、精彩を欠いたパフォーマンスを露呈し、つづくユーロでは2試合続けて外から見守ることに。

だが北アイルランド戦にて4バックの一角を担うと、そこで十分に納得させるパフォーマンスを披露。以来キミヒはレーヴ監督から定位置を任せられるようになった。そんなキミヒは、前回のブラジルワールドカップの時にはまだブンデス3部の選手から2部へと以降する最中にあり、「ファンとして見ていたよ。すぐにその場に立てるような考えはもっていなかったね」とのこと。だが今回のロシアワールドカップでは、「主力選手としての期待」を果たすという立場で大会へと臨むことになる。

今回のキミヒのように、ドイツ代表では異なるタイプの選手たちが集結した組織だ。前回大会の優勝メンバーもいれば、それには参加せずに昨年のコンフェデ杯せ優勝したものもいる。そのなかでキミヒはリーダーシップを発揮する立場にあるのだろうか?「周りの選手たちが獲得してきたタイトルをみて、わずか代表経験2年の男がリーダーシップを発揮するなんてことが難しいことだよ」とキミヒ。しかしながらそれと同時に「ただピッチに立つ以上は遠慮なく思ったことは口にするけどね」と言葉を続けた。

「それにワールドカップ優勝を知らない選手がいることだって、重要なことだと思うよ。僕たちにはクオリティがあるし、それにハングリーで意欲にあふれているんだ。ワールドカップ優勝メンバーとのミックスによって、さらに数パーセントの力を上積みできるようになると思う。これはとてもいいものだよ、特にこのチームがもつクオリティはとんでもないものがあるのだからね」

おそらくは前回優勝メンバーにとってこれが最後のW杯の舞台ということになり、実際にレーヴ監督もこの大会以降からチームの再編成を行なっていく考えを示している。だが「そんなに多くの選手が代表から引退するとは思えないね」とキミヒ。ちなみに前回大会終了後には主将のラームやミロスラフ・クローゼ、ペア・メルテザッカーが引退。ルーカス・ポドルスキと当時主将に昇格していたバスチアン・シュヴァインシュタイガーが、ユーロ後に代表引退を表明した。「28〜30歳の間の選手が多いし、決してやめなくてはいけないような年齢にあるとは思わない。W杯優勝を果たしたら、多くても1人か2人くらいが代表から引退するんじゃないかな」


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