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2018年06月15日

ボアテング、ルメニゲ氏の発言に「なぜあんなことを言ったかわからない」

Germany
.ドイツ代表
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水曜日のドイツのメディアでは、ジェローム・ボアテングの名前が踊った。それはドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督と、バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルメニゲCEOが共に同選手について言及したためである。そしてその翌日には、29歳のドイツ代表DFはプレスカンファレンスに出席し、自身の考えを明確に伝えた。

ルメニゲ氏はこの日の前日、ボアテングの移籍交渉には応じる用意がある考えを示しており、ボアテングはこのことについて驚きの色を隠さず、「僕たちは今ドイツ代表としてW杯に臨んでいる。今はそのことだけを考えているよ。なぜあのような発言がなされたかについては、僕にはわからない。でもそれを僕が特に考えているわけではないということは、1度はここでちゃんと言っておくよ」とコメント。

ちなみにルメニゲ氏の発言に対して、ボアテングが理解できない表情を示すのは、なにもこれが初めてではない。2016年11月にロストフで行われた試合で、2失点に絡んだボアテングについてルメニゲ氏は「ジェロームはもうちょっと落ち着かないと。夏から少しこういうことが多すぎる。もうちょっと地に足をつけることが、彼にとってもチーム全体にとっても意義のあることではないか」とチクリ。当時は、それにボアテングも狼狽する様子は見て取れたものの、今回はあくまでボアテングのコメントを聞く限り、これから迎える戦いにむけて100%集中できているようだ。

その一方で前日に会見に出席したレーヴ監督からは、ボアテングはフィットネスについて賞賛の言葉を受けており「僕自身いい感覚を覚えているし、もちろん試合を通じてリズムをつかんでいくというところはあるけど、でも日々良くなっているよ。僕はポジティブに感じている。」と語った。その言葉をぜひ、日曜日に行われるメキシコ代表戦で示してみせたいところである。なお優勝を果たした前回大会では、ドイツ代表はポルトガル代表との初戦で4−0と快勝をおさめており、「僕たちは出だしの良さで知られているし、今回もそれをまた示したいと思う。それによって次の戦いにむけての自信になっていくからね」と説明。

チームとして状態はこれから上向けていかなくてはならないことも理解しており、そのポイントとして守備の要は「確かにここのところは、あまりいい戦いぶりを見せているわけではない。チームとしてもっとうまく守らなくてはならないと思う。それは選手全員に求められていることだ。いいバランスを見出すということ。ここのところはこれまでとは異なり、それがうまくいっていなかったんだよ。」と語った。

そしてそこに自分が役割を果たして貢献してくことができる。フィットネス部分への信頼はすでに回復しているボアテングは、そう確信しているところだ。ただ心理面としては、モスクワでの試合といえばボアテングにとって、ドイツ代表デビューを果たした場所であると同時に、デビュー戦で退場処分となるという不名誉な歴史をドイツ代表の中に刻んでしまった場所でもある。「でも僕たちはあの試合で勝利したから」と同選手。「それでワールドカップへの出場権を獲得したし、別に最悪の記憶というわけでもないさ」と言葉を続けた。


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