ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年06月18日

マッツ・フメルス「あまりにプレーが軽率だった」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


93分間に渡る戦いの末に、1982年以来となるドイツ代表のワールドカップ黒星スタートが完結した。メキシコ代表のファンは、この歴史的な勝利の歓喜に酔いしれ、一方のドイツ代表は頭をうなだれる姿が見受けられている。いったい何が足りなかったのだろうか?81回のパスミス、対人戦勝率わずか44%、そしてフィジカル面での存在感の無さといったところが、その主たる原因としてあげられるだろう。

この日数少ない、安定したパフォーマンスを披露した選手は、8ヶ月以上にわたって実戦から遠ざかっていた主将マヌエル・ノイアーだ。この試合の前半の内容を踏まえれば、もっとリードを許して折り返していたとしてもまったく不思議ではなかっただろう。試合当日にヨナス・ヘクターが風邪のため欠場することが明らかとなり、急遽先発したマルヴィン・プラッテンハルトは、ほとんどオフェンス面で顔をだすことはなかった。逆に右サイドのジョシュア・キミヒは攻撃に出たところの隙を突かれ、最終的にロサノの先制点であり、決勝点となった前半22分のゴールへとつながっている。

「今日の試合については簡単に振り返れる」と開口一番にマッツ・フメルスは、試合後にドイツの国営放送ZDFに対して説明。「サウジ戦のような戦いを露呈してしまった。ただ今回は相手がもっとよかったということだ。容易にロストしないように、気をつけていこうと確認していたにも関わらず、それをあまり実戦に移すことができていなかったよ。それが前半でみられたものだった。」と述べ、「メキシコ代表が勝利に見合っているのは、僕たちがやってはいけないことをあまりにも軽率にプレーしてしまっていたからだ。」と言葉を続けた。

さらにフメルスは、攻守のバランスの崩壊についても言及。「もしも7・8人が攻撃的にプレーしてしまうのであれば、当然オフェンスの方にディフェンスよりも比重がかかってしまうもの。それはチーム内でも話していたことだったんだけど。あまり伝わっていなかったかのようだったね。何度も僕とボアテングの二人だけで守ることを余儀なくされた場面があったよ」と苦言を呈している。

これはドイツ代表にとって、1つの気合をいれる試合だったといえるのだろうか?「それには遅すぎる」とフメルス。「これで僕たちはあと2試合で勝利をおさめなくてはならなくなった。そうじゃないとW杯は終わってしまう。サウジ戦を本来はそういう試合にしなくてはならなかったんだよ。試合前には警戒していたというのに、いったいなぜこんな試合を露呈してしまったのか。僕にはさっぱりわからない」

一方でオフェンス面でも、最後までメキシコゴールを破ることはできなかった。その理由について、レーヴ監督は中盤がうまく機能しなかったことにあるとみており「メキシコはうまくトニ・クロースを封じていた。トニがどこにポジションを取ろうとも、常にカバーがついていて、そのため我々は背後から前線にむかってなかなかうまく展開していくことができなかったんだ」と説明。

むしろメキシコはサミ・ケディラに大きくスペースを与えていたものの、ユベントスの主力ボランチはここで決定的な役割を演じることができず、先制点の場面では相手陣内でのケディラのロストから失点。試合後、トニ・クロースは「前半ではまったく打開策を見いだせていなかったと思う。メキシコはクレバーにスペースを塞いでおり、他の部分を意図的にスペースをあけていた。後半ではメキシコに疲れがでたこともあり、僕たちはこのあたりで改善することができてはいたけどもね。少なくとも1点は取るチャンスはあった」と振り返っている。

そしてカウンターへの対処についても、クロースは問題視しており、「僕たちはあまりにも前線で不用意にロストする場面が多く見受けられた」と批判。「いうまでもなく、これでプレッシャーがかかる状況になった」と言葉を続けており、これからグループリーグ突破をかけて、ドイツ代表としては残り2試合で数多くの不足点・問題点を解消し、共に勝利をおさめ勝ち点6の確保を目指していくしかない。


  • ブンデスリーガ・各チーム情報