ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年09月09日

”ボランチ”キミヒに「将来性」を見出す、ドイツ代表レーヴ監督

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


今夏にロシアで行われたワールドカップでは、連覇を目標として掲げながらもグループリーグ惨敗という結果に終わったドイツ代表。ヨアヒム・レーヴ監督は進退問題に揺れながらも続投を決断し、今月はじめにはワールドカップの総括を会見にて発表。そのなかで課題としてあげた1つが、オフェンスとディフェンスのバランスだ。

 そしてその再スタートの相手は、奇しくもそのワールドカップで優勝をはたしたフランス代表であり、まずはレーヴ監督は「ミュンヘンでの試合では、ディフェンス面での安定化、組織力の強化を重点に置いた。それを日曜日の試合でもみたい。ただそれだけではなく、バランスをうまくとっていきたい」とコメント。つまりはペルー代表戦では、フランス戦よりもオフェンス面に比重をかけつつ攻守のバランスを模索していくことになる。

 「私のことを知っている人たちであれば、私が考える”ドイツの真骨頂”たるものは、何も闘争心むき出しでタックルを繰り出していくだけのものではない、むしろ魅せていく部分にもあると考えていることはご存知のはずだ」だがそれと同時に、「フランス戦でみせていたような戦う姿勢と規律も目にしたいし、より意欲的に一貫性をもったカウンターも期待している」と選手たちへ希望を述べた。

 その考えは、フォーメーションの変化にも現れてくることだろう。フランス戦では4バックすべてにセンターバックを配置する策を講じた指揮官だが、今回の試合では本拠地ホッフェンハイムでの代表戦を迎えるニコ・シュルツが、左サイドバックで先発デビューを飾ることに。

 「はじめて招集された選手は遠慮がちなところをみせる選手もいるものだが、シュルツは最初から練習でとても存在感を見せており、ダイナミックさとスピードを兼ね備えている。これからは自分のホームグラウンドで、プレーするチャンスを得ることになるよ」さらにレーヴ監督はテル=シュテーゲンや、新10番を背負うことになったユリアン・ブラントの起用についても明言している。

 さらにレーヴ監督が起用法を明言した選手が、ジョシュア・キミヒだ。フランス代表戦では、これまでの右サイドバックとは異なり、ボランチとしての起用となったのだが、これはたった一度のトライだけではなかったようだ。「彼がその答えとなる、その将来性がある。彼があの役割でみせていたパフォーマンスには、私は非常に満足している」と指揮官。

 ただその一方で、先日のフランス代表戦でアキレス腱に打撲を受けたマッツ・フメルスについては休養。 「フメルスは負傷により別メニューで調整を行なっている。我々としてはリスクをおかしたくはない」代わりには、長年ホッフェンハイムでプレーしたニクラス・ズーレが起用されることになるだろう。


 なお今回の試合に先駆けて、ホッフェンハイムのディトマール・ホップ会長は、試合開始時刻が20時45分という非常に遅い時間であることを残念に感じており、「これが日曜日なのだから」とコメント。「とくにたくさんの子供達にとっては来場することは困難だろう」と言葉を続けた。

 これにはヨアヒム・レーヴ監督も「月曜日に学校があることを思えば、どの子供達にとっても来れる時間帯ではないことは確かた。彼らを思えば18時か19時が望ましいのだろうが、その決断に私は関与できる立場にはないのでね」との考えを示している。

 確かにドイツサッカー連盟や放送するTV局、そして何よりUEFAが重要な役割を担うことになるのだが、ただドイツ側はすでにこのことへのアプローチは行なっており、例えばワールドカップ直前にレヴァークーゼンにて行われたサウジアラビアとのテストマッチでは、試合開始は19時半となっていた。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報