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2018年05月14日

「自分の感覚を信じて」当時無名のテデスコ監督招聘を決断したハイデル氏

FC Schalke 04
FCシャルケ04
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このサクセスストーリーがはじまったのは、今から14ヶ月前のことだ。マインツでの試合でシャルケのマネージャー、クリスチャン・ハイデル氏はまだドイツで無名の青年指揮官をテラスに迎えて話し合いを行っている。その指揮官の名前は、ドメニコ・テデスコ

2部降格の危機に瀕していたアウエの指揮官にシーズン途中から就任し、そして見事残留へと導いたばかりの31才の監督であり、それと同時にリストアップされていたなかでもっとも可能性が低いとみられていた人物だ。

だが即座に、サッカー面やシャルケというクラブのことなどについて意気投合したハイデル氏は、その時について「非常に二人ともエキサイトして話していたね」と振り返っている。

テデスコ監督はいかにシャルケを率いていくかを描き、それに好印象を抱いたハイデル氏はそのフィーリングを大切にすべきと判断。そしてあれから1年がたった今もなお、そのことは決して誤りではなかったといえるだろう。

「あのときにテデスコ監督が話していたことは、確かに実践へとうつされているし、最高レベルでやってくれていると思う。大きな賞賛、そして感謝を受けるにふさわしいと思うね」そして先日の契約更新の際には、パフォーマンスを考慮したサラリーへと改善もなされた。

だが初年度で成功を収めたとはいえ、課題はまだ山積みであるとも考えている。特に来季は大きな期待感を抱かれるなかで、さらに成功を継続していかなくてはならない。そしれそれはプレー面のみならず、多岐にわたる改善が求められるとみている。

「まだゴールではない。それはみんなが意識しているところだ。今回我々にとってはリーグ優勝のような結果をえたことで、進む道が正しいという自信へとつながっていくよね」

来季については、CL出場により追加収入が見込まれることになるが、シャルケはこのまま引き続き、若い選手を成長させていきながら、あくまで即戦力となる選手を補強していくという姿勢で臨む。すでにホッフェンハイムからFWマルク・ウート、ハノーファーからDFサリフ・サネと両クラブで主力をはった2人を獲得し、さらにマインツのドイツU21代表MFスアト・セルダーも獲得間近だ。

確かにドイツ代表レオン・ゴレツカ、そしてマックス・マイヤーを失うことにはなるのだが、しかしながらそこまで大ナタをふるった改革を行うわけではない。そして少しずつ変化を加えていくということは、ドメニコ・テデスコ監督の考え方にもマッチしているといえるだろう。

ハイデル氏は「先日の試合で勝利をおさめた選手たちが、この成功を実現してくれた。そしてそれが終わって、じゃあ新しい10人ととるからさようなら、なんてことはしないよ。大金を投じるつもりもない」と語った。


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