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2018年07月10日

独誌kicker論説:危機管理の末でのラングニック氏の就任、しかしそこにもリスクは存在する

RB Leipzig
RBライプツィヒ
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月曜日には既報通り、ラルフ・ラングニックSDが監督兼任として、これからの1年間を戦うことが発表された。これは現ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督が、来季から監督に就任することを受諾したことを受け、1年間の橋渡し役としての判断であり、ちなみにこの役職は2015/16シーズンにも同氏は経験済みであり、その際には20勝7分7敗という成績をおさめ1部昇格へと導いている。確かに理にかなった選択だ。しかしまったくリスクがないものとも言い切れない。kicker番記者アンドレアス・フンツィンガーの論評を翻訳・紹介する。

文:アンドレアス・フンツィンガー(訳:kicker日本語版)

ラルフ・ラングニック氏は、RBライプツィヒにおいて快進撃とサッカー哲学における、まさに指導者的役割を果たす人物だ。そして監督としての名声も併せ持つ同氏が1年間の橋渡し役を果たすため、十分な権威をもった人物であることはいうまでもないことだろう。これからライプツィヒは上位争いを展開し、そして国際舞台へ立ち続けることを目標に戦う野心的集団だ。

アグレッシブな攻撃的プレスと、素早いカウンターといったライプツィヒサッカーを、移行期間を減ることなくこのまま十分に取り組み続けることが可能。そもそもラングニック氏は、その卓越した専門知識の高さでも評判を得ているベテラン指揮官である。仮にニューヨーク・レッドブルズのマーズチ氏が就任していたならば、おそらくは高いリスクを伴ったことだろう。それは言語の問題だけではない。確かにマーズチ氏はレッドブルの考えを知る人物であるとはいえ、まだドイツサッカーは初めての世界なのだ。そのため危機的状況に陥った場合、周囲からは1年だけの指揮官という目にさらされながら、初心者として切り盛りしなくてはならない事態へと追い込まれることになるのである。

ただすでにSD兼任を経験済みのラングニック氏の今回の就任に、まったくリスクが伴っていないとも限らない。もしも期待値を下回る結果となってしまった場合には、自身の立場をも失うリスクを伴っているのだ。そして何より兼任というものは、どのクラブにおいても過酷な役職であり、特にかつて燃え尽き症候群を抱えたラングニック氏にとってはなおのことである。


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