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2017年10月23日

3試合ぶりのピッチで得た手応え…浅野拓磨「狙っていたプレーは出した」

VfB Stuttgart
VfBシュツットガルト
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「まずはゴールを取りたい」と奮闘したが、結果には結びつかなかった。シュトゥットガルトの日本代表FW浅野拓磨は、21日に行われたブンデスリーガ第9節のライプツィヒ戦で3試合ぶりのピッチに立った。

 転機は開始早々に訪れた。2試合連続で出番がなかった浅野は、右シャドーで4試合ぶりに先発出場。開始10分、負傷したデニス・アオゴと交代で出場したゼニス・ブルニッチは左シャドーに入るはずだったようだが、「(ポジションが)結構落ち気味だった」。そこで浅野は「だったら前に残っておこうかなって」とゴールに近い位置に陣取り、シモン・テローデとの2トップになると、果敢な姿勢を見せた。「ゴール前では、たとえボールに触れなくても、どんどん入っていこうと意識していた」。

 とはいえ、「もっとタイミングを合わせられたら…というパスが何本かあった」と本人も言うように、前半は味方から思うようなパスを引き出せず、空回り気味で終わった。だが、それも後半から一転。チームが、浅野の武器である裏への抜け出しを生かす意識を持つ。「僕は続けて裏に走れと言われましたし、チームとしてもそこにボールをどんどん出せ、と監督がハーフタイムに言っていた。僕は『走ることを止めるな』と言われたので、走るだけ走ろうと思っていた」。

 指揮官からの指示もあり、後半は思う存分に武器を生かし、存在感を発揮した。51分にブルニッチからのロングパスで抜け出し、エリア内から左足シュート。そして56分に迎えた最大のチャンスでは、右サイドのアンドレアス・ベックからの鋭いクロスに反応。「(どこにポジションをとろうか)考えていた途中だったけど、ニアに入る選手がいなかった。アンディ(ベック)も、もう(クロスを)上げるモーションに入っていたので、慌てて(ニアに)変えた」。このとっさの判断でDFの後方から飛び出し、華麗に右足ヒールで合わせる。だが、渾身のシュートは惜しくも右ポストを弾き、同点のチャンスを生かせなかった。

 やっとゴールの匂いがしてきたところだったが、65分に無念の途中交代となった。ノーゴールのままピッチを後にし、チームも23分の失点から追い付くことができず、0-1でアウェイ5連敗。「個人的にはチャンスがあったので、そこを決めきるだけだった」と自身のゴールでチームを助けられず、悔しさを滲ませた。

 それでも、自分の良さは出せた。「狙っていたプレーは出したつもり」という浅野は、得点に向けて手応えも感じている。ゴールに近い位置でプレーできたことで「どんどん前に飛び出して行けた。その動きをずっと通してやっていければ、ゴールは生まれるかなと思う」と自信をうかがわせた。「あとは最後のシュートのところが引き続き課題」。浅野の今シーズン初得点が待ち遠しい。


きんg
 


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