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2017年11月08日

「何もできなかった」から1年半…浅野拓磨、ブラジル戦で成長を証明できるか

VfB Stuttgart
VfBシュツットガルト
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 自慢のスピードを武器にブラジルに挑む。FW浅野拓磨(シュトゥットガルト)は「チャレンジャーとして臨むだけ」と言い切った。

 あの日の悔しさを忘れてはいない。浅野は昨年7月にリオデジャネイロ・オリンピック前最後の強化試合としてブラジルと対戦。持ち前の俊足を発揮する場面は少なく、背後にうまく抜け出したとしても相手DFの素早いカバーリングに潰され、最後までゴールを奪うことができなかった。「点差以上のものを見せつけられて、本当に何もできなかった」。

 それから約1年半の間、浅野はドイツで激しいポジション争いに身を置き、日々成長を続けてきた。そんな自負があるのだろう。しっかりとした口調で「ブラジルが相手でもやれる自信はある。自分が持っているものをすべてぶつけたい」と話す。今の実力がどこまで通用するのか。浅野は「A代表と戦ったらどうなるのか。楽しみです」と気持ちを高ぶらせた。

 ブラジルは圧倒的な攻撃力もさることながら、レアル・マドリードのDFマルセロやインテルのDFミランダらを中心に守備陣の能力が高く、固い守備をこじ開けるのは簡単ではない。日本は数少ないチャンスでボールを持った時に、速攻に持ち込めるかがポイントの一つになる。浅野は自分の役割をこう語った。

「味方がボールを奪った瞬間や攻撃を開始した時に、僕はスペースを狙っておかなければいけない。味方がボールを出せる時に、自分が走っていないということだけはないようにしたいです」

「今回は、相手の寄せが速くて、思うようにパスを出せないことがあると思います。そんな時でも自分が走っていることに意味があると思う。いつもゴールを狙っているんだ、という脅威を相手に与えられるように準備をしたい」

 ブラジル戦が来年6月のワールドカップ本番に向けた貴重な腕試しの場になることは間違いない。淺野自身はゴールという目に見える結果を残すことで、ロシア行きがぐっと近づく。

「いちサッカー選手として、本当に楽しみな戦い。今後、サッカー選手としてレベルアップしていくためにも、重要な試合になってくると思うので、自信を持って戦いたい」

 10日のブラジル戦で浅野は23歳の誕生日を迎える。ゴールを決めることができたら、最高の誕生日になるのではないか。そう尋ねると、パッと明るい表情を浮かべ、いかにも彼らしい言葉で答えた。「自分のゴールで誕生日を祝うというよりは、ゴールで両親に『ありがとう』と言いたいですね」。経験と年齢を重ねた浅野が、フランスの地で成長した姿を見せつける。


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