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2017年09月21日

元指揮官シュミット監督の下で蘇ったユヌス・マリ

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アンドリース・ヨンカー前監督の下では、開幕から4試合すべてでベンチスタートとなっていたユヌス・マリ。「決して選手として嬉しいことではないけど、それを受け入れチャンスを待ちわびていた」そう振り返ったトルコ代表だが、そのヨンカー監督が先日解任され、ヴォルフ監督は新たな監督をすでに招聘。その人物こそ、マインツ時代に自身が大きな飛躍を遂げたときの指揮官、マルティン・シュミット氏だった。

そしてそのデビュー戦となったブレーメン戦では、早速マリは先発復帰。「だからこそ、僕はプレーができてうれしかったね。全力を尽くしたし、これがさらなる出場につながるよう願っているよ」と語っている。

特にこの試合では、マリ自身が「特に前半はとてもよかったね。試合を完全にコントロールしていた」と振り返ったように、ヴォルフスブルクが圧倒して前半をリードし折り返し。特にそのなかでもマリは、本職ではない右ウィングでのプレーとなったが、しばしば中に入って好パフォーマンスを披露していた。

最終的にはマリも含めヴォルフスブルク全体がペースダウンしドローとなったが、試合後にシュミット監督は「マリは私がやりたいことを理解している」と評価。一方のマリも「監督は明確なアイデアと哲学を持っているし、それはチームの助けとなるよ。もうこの試合から少しそこらへんを見てもらえたと思うし、シュミット監督は特にピッチ上での規律を重んじて、コンパクトに構えプレスを仕掛け、そしてボールを奪ってから素早く前線へとフィードさせていくタイプの監督だ。このチームにとっては少し新しいし、逆に最近不足していたものでもあると思う」との見方を示している。

「ここのところは思うような成長をチームは遂げられなかったね。それは試合の結果にも現れていると思うよ。相手よりも自分たちがいいパフォーマンスができていると実感できるのかどうか。僕たちは自分たちに対して、全く満足感をえられてはいなかったんだ」


そんな今季のヴォルフスブルクの混乱の1つの象徴としてあげられるのが、昨季限りで退団したディエゴ・ベナリオのキャプテン人事についてだろう。このことは、先日のマルティン・シュミット監督入団会見でも質問が飛び、指揮官はまずはこの判断を横におくことにしたのだが、しかししばらくはその主将マリオ・ゴメスが欠場ということもあり、2人の副主将のうち長くブンデスのクラブで主将をつとめたパウル・フェルハーフが、ブレーメン戦では主将を務めるとみられていた。

しかし蓋を開けてみれば、主将を務めていたのはもう1人の副主将イグナシオ・カマチョ。確かにFCマラガでは主将としてそのリーダーシップを発揮してきた同選手ではあるのだが、しかし今夏に加入したばかり。後半途中で交代すると、その後はフェルハーフが主将をつとめたのだが、いったいどのような取り決めがあったのだろうか?だが両選手とも「特にこのことについて話はしていない」と声を揃え、フェルハーフは「カマチョが主将でもおかしくはないだろう」と言葉をつづけた。しかしこのままでは引き続きキャプテン人事の混乱を招く恐れは拭い去れないだろう。


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