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2017年11月30日

移籍騒動、負傷、定位置争いを経て完全移籍を掴み取ったティスランド

VfL Wolfsburg
VfLヴォルフスブルク
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すでに今夏のレンタル移籍が成立した時点で、買い取りオプションの行使は時間の問題と見られていたが、公式戦10試合の出場を果たしたコンゴ代表ははれて、ヴォルフスブルクと2022年までの完全移籍で加入が発表されている。マルセル・ティスランドは「僕の成長のために、このクラブは完璧な場所だ」と喜びを語った。

シーズン当初は大きな批判の声に晒されていた。2部降格を喫したインゴルシュタットでの残留を拒否し、ヴォルフスブルクへの移籍を決断したためである。当時インゴルシュタットのジャックワース会長は「サッカー界で起こっていることは恥知らずだね。こういう選手はもう在籍してもらいたくはない」と痛烈に批判。

一方のティスランドの方は、「幸いにも一言一句理解できるわけではないから」とあくまで前をむき、「そもそも僕はなにも悪いことはしていない」との考えを強調した。ティスランドの説明によれば、当時獲得した際のトーマス・リンケSDとの間で、好条件のオファーが届いた場合には移籍が容認される仕組みだったとのこと。そのリンケ氏がチームを後にしたことから騒動へと発展してしまったのだが、「ファンの失望は理解できるけど、首脳陣からの批判については別だ」とコメント。

さらに「彼らは今回、当時500万ユーロで獲得した僕を、その倍となる1000万ユーロで売却することができたんだ」と、クラブに対してその恩恵も残していったことも合わせて主張した。

一方で獲得したヴォルフスブルク側をも、ティスランドはここまで満足させる働きをみせているといえるだろう。開幕当初はブルックス、ブルマと主力CBの離脱が相次いだなかでその穴をうめ、ここ数週間は左サイドバックとして先発出場を継続。「フランスでプレーしていたころに、ここでの経験はあるからね。本当は真ん中でプレーしたいけど、でも大して問題ではないよ」とティスランド。

移籍騒動、負傷、激しい定位置争いと、めまぐるしい半年間を経て手にした完全移籍について「これからも引き続き精力的に頑張る。監督はしっかりとみてくれているからね」と、メンタル面に与える好影響について口にしている。

なおインゴルシュタットの選手との何人かとはまだコンタクトはあるようだが、首脳陣とは一切ないというティスランド。今回のヴォルフスブルクとの契約は2022年までと長期間だが、今回はその期間を全うする意思は持ち合わせているのだろうか?ティスランドは「できるだけここに長く止まりたいと思うし、ここは次のステップとして正しい場所だと思う。ただサッカーの世界はめまぐるしいからね…」と語った。


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