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2020年10月13日

倒産危機、コロナ禍も、やりくり上手のビーレフェルト「例えば堂安」

DSCアルミニア・ビーレフェルト
DSCアルミニア・ビーレフェルト
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 昨シーズンでは予想を覆す大幅な躍進をみせ、ブンデス2部優勝を飾りブンデスリーガ復帰を果たした、アルミニア・ビーレフェルト。とりわけ2017年12月では債務超過の危機に晒され、地元企業のサポートにより辛うじて倒産の危機を免れたという経緯を考えれば、尚更に飛躍は際立つものだといえよう。

 加えて今季はこれからブンデスリーガでの戦いという時に、コロナ危機という未曾有の財政難へと直面。それでもビーレフェルト首脳陣は、決して大きなパトロンを迎えたわけでもなく、「あくまで可能性の範囲内でやりくりし、そして自分たちの目標をすべて達成することができた」と、サミル・アラビ氏はkickerに対して胸を張った。

 「様々な分野において、我々は国際経験を積んだ選手を獲得することができたと思う。移籍市場終盤では、ブンデスリーガにおいても高いクオリティを発揮した、アルネ・マイアーも迎え入れられたしね。ただ決して自画自賛したいのではなく、スカウト、コーチ陣、経営陣などで構成されるグループがうまく機能した、その成果だ。特に不意に訪れる機会では、このような連携が重要になってくるものだよ」

 不意に訪れる機会?例えば、どういった事についてだろうか?「例えば、堂安律の例をあげられるだろうね。彼が市場に出てくるかもしれないという、情報を我々が察知した時、非常に短い間での意思決定のプロセスが、とてもプラスに働いたんだ。」とコメント。「我々は既にかなりチェックしていたし、それによって詳しい情報を手にしていた。だから迅速な動きに出る事が可能だったのだよ」と説明している。

 そしてここまでは開幕から3試合で、勝ち点は4をマークするなど「出だしとしては非常に満足のできるものだ。自分たちの力を発揮できれば、このリーグでもやっていけることを、全ての試合で証明したと思う」と、結果・内容ともに「好感触」を得ているところ。スカウト、コーチ陣、経営陣らの連携で逆境を跳ね返してきたビーレフェルトの飛躍は、この未曾有の危機でもいまだ衰えをみせてはいない。

【ビーレフェルトの今夏の補強リスト】DF:ヤコブ・バレット(オーデンセ、移籍金なし)、FW:クリスチャン・ゲバウアー(アルタッハ、移籍金なし)、DF:ネイサン・デ・メディナ(エクセル・ムスクロン、移籍金なし)、FW:ノエル・ニーマン(1860、移籍金なし)、FW:セルヒオ・コルドバ(アウグスブルク、レンタル)、DF:マイク・ファン・デル・ホールン(スウォンジ)、MF:堂安律(PSV、レンタル)、MF:アルネ・マイアー(ヘルタ、レンタル)
 


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