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2021年03月15日

堂安と奥川がアベック弾!ブンデス初の記録も

DSCアルミニア・ビーレフェルト
DSCアルミニア・ビーレフェルト
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 強豪バイヤー・レヴァークーゼンを相手に、昇格組アルミニア・ビーレフェルトは敵地にて、ブンデス残留に向けた貴重な勝ち点3の奪取へと成功した。その決勝ゴールを決めたのが、今冬にRBザルツブルクから加入した奥川雅也だ。改めて今回の勝利について、奥川は「僕たちにとって非常に重要な試合でした。試合の前には、みんなで一丸となって戦い、みんなで積極的に走って行こうと話していたです」とコメント。

 そしてゴールシーンについては、左サイドでルコキが突破をはかってボールを繋ぎ、「ボールは少し難しかったんですけど、でも少し余裕がありましたから」と奥川。中央で完全にフリーとなっていた堂安律へとパスすることも考えられただろうが、「律が、撃て!撃て!と叫んでいたんです」とも明かしている。

 その堂安は前半の18分に先制ゴールを決めてアルミニアへとリードをもたらしており、その結果ビーレフェルトの日本人2人はブンデスリーガへ、新たな歴史を刻むこととなった。1試合で異なる日本人選手が得点を決め、なおかつ勝利をおさめたのは、ブンデス史上これがはじめてのことである。

 ちなみに2016年4月にハノーファーでは、酒井宏樹と清武弘嗣によるゴールがあったものの、ただその時はインゴルシュタットを相手に2−2の痛み分けに終わっていた。

 昨夏にオランダ1部PSVアイントホーフェンからレンタルで加入し、ここまでリーグ戦25試合に出場してきた堂安律は、改めて「90分間に渡ってハードワークをこなした接戦」を振り返り、とりわけ奥川の初得点へと喜びをみせている。「もちろん、彼の初得点を祝うことができて嬉しいですね。ただ大事なのは勝ち点3です」

 マインツがフライブルクに勝利したことにより、一時は自動降格圏内に転落するプレッシャーのかかる中での強豪レヴァークーゼン戦だっただけに、最近7試合連続未勝利ではあったものの今回の勝利は「かなりの自信になりますね」と堂安。そしてその自信は、金曜日に続く強豪RBライプツィヒと対峙するためにも必須のものとなることだろう。

ターとアミリは敗戦に落胆「それでも勝つべきだった」

 その一方でレヴァークーゼンのヨタナン・ターは、今回の敗戦について「追いつけなかった。チャンスを活かせず、守備でも存在感を出せなかった。十分に確信をもててなかった」とDAZNに対して述べ、「最初の失点の時は少し冷静さを欠いたけど時間はあったから。それから試合に入っていって、チャンスを作れていたのだけど。」と落胆。

 その最初の好機を逃したアミリは「決めないと。ポゼッションもチャンスもあったのに」と悔しさをにじませ、「逆に簡単に失点を許してしまい、打開策はあまりなかった。それでも勝てるチャンスは十分にあったけどね。後半戦の戦いぶりを反映した試合だよ」と指摘。「言葉がない」と肩を落とし、ターは「今は困難な状況にあるけど、でも上位争いに留まりたい。それが目標なんだ」と前を向いた。
 


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