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2021年08月15日

ファビアン・クロス、決定機外した奥川雅也に助言

DSCアルミニア・ビーレフェルト
DSCアルミニア・ビーレフェルト
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 364試合で158得点という数字が物語るように、アルミニア・ビーレフェルトの歴史において、ファビアン・クロスほどに得点嗅覚に優れた選手は滅多にいない。ファンからはカルト的な人気を誇る33歳は、長年に渡り主将を務めてチームを牽引。一昨季ではブンデスリーガへと昇格、そして昨季はチームを1部残留へと導いてきた。

 だがブンデスリーガ2021/22シーズンの開幕戦では、この日トップ下として先発出場した奥川雅也は、それとは真逆の結果をみせてしまった。少なくともこの日に掴んだ2度の決定機は、力無いフィニッシュで相手GKにセービング。 「もっと、シュートに力をこめていけるように」と試合後に奥川について語ったクロスは、「たぶん、もっとパンを食わせないといけないかもしれないな」と、TV局スカイのカメラの前で笑い飛ばした。「そういうことだってあるさ。何も、そこまで悪いわけじゃないって。」

  一方でこの日にピッチに立ったクロスの腕には、長年身につけてきたそのキャプテンマークが見当たらなかった。今季からビーレフェルトではクロス、そしてそれを受け継ぐ存在としてプリートルが「ダブル・キャプテン」として就任しており、その初戦でクロスは早速キャプテンマークを、プリートルへと譲っていたのである。「今は、そういう時だと思うからね」と、ベテランストライカー。この日はチーム最多となる対人戦回数を記録するなど、攻守に渡り精力的な戦いをみせた同選手は、「キャプテンマークを誰がつけているかが重要なのでは無い」と改めて強調した。

 そんな奮闘ぶりにゴール前で応えてみせたのが、もう1人のベテラン。守護神のシュテファン・オルテガである。この試合で無失点におさえ開幕から勝ち点1を確保できた背景には、今夏にバイエルン入りも噂されたGKの活躍によるところが多分にある。「僕はここに残る。それは意識的に決断したことだ。それを残念に思うことなんてない」と、試合後に語った同選手は、改めて再びファンの前でプレーできたことに「これは何物にも変えがたい。本当にいい雰囲気だった」と喜びをみせた。
  


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