ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年12月03日

試合の分かれ目となった、ケンプとク・ジャチョルの対人戦

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 FCアウグスブルクのマヌエル・バウム監督は、当時最下位にあったVfBシュトゥットガルトとの『シュヴァーベン・ダービー』に向けて、そのシュトゥットガルトがみせるハードプレーに対する警戒心を示していたのだが、その悪い予感が的中する結果となり、最終的には0−1で敗戦。ついに残留争いの足音も聞こえ始めている。

 この試合で特に象徴的なシーンとなったのが、前半39分にみられたハウウェーレウからのフラットなパスを受け取ろうとしたク・ジャチョルに対して、マーク=オリヴァ・ケンプが激しくチェックに入りボールを奪取。それがきっかけとなり、最終的にはドニスの先制弾へと繋がった場面である。

 試合後にバウム監督は、「私の目から見れば、あれは明らかなファウルだ。ケンプはクを背後から蹴っていた」と主張。確かに理解できる部分もあるが、その一方で全ての接触プレーが即座にファウルとなるわけではないこともまた事実。ケンプのプレーは決して限度を超えていたものとまではいえず、ギリギリのプレーだったといえるだろう。


 ケンプ自身も、試合後のTV局スカイとのインタビューに対して「あの対人戦が決定的となった。それでリードを奪うことへと繋がったからね。」とコメント。「あれはどちらに転がってもおかしくはない場面だった」とも付け加えており、「ボールを蹴っていたことは確かだ。ただ彼の足にも触れていたかもしれない。でも間違いなくファウルだったとまで、言い切れるものではないと思うし、主審がファウルとしなかったことは正しいことだったともいえるさ」と語った。

 逆にアウグスブルクとしては悔やまれる場面だともいえるだろうが、しかしながらここでのファウルの有無にかかわらず、その後には失点を防ぐだけのチャンスが数多くあったこともまた確かであり、ケンプやアスカシバルが難なくボールを前線に運び、そしてベックのセンタリングを許した場面については、バウム監督も「自分たちのことも省みないと。3vs6の場面で失点を許しているのだから」と指摘している。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報