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2021年02月24日

レヴァークーゼン相手に悔しいドローも、前を向くアウグスブルク

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 ラファル・ギキーヴィツは背中を向けたまま数分間に渡り沈黙、ジェフリー・ハウウェーレウは無表情のままピッチを後にする。試合開始前にはFCアウグスブルクが、バイヤー・レヴァークーゼンを相手に勝ち点1を確保しながら、そのような姿をみせることになるとは誰も想像しえなかったことだろう。

 だがハイコ・ヘアリヒ監督が「敗戦にも似たドロー」と表現するには理由がある。勝利が目の前にあったロスタイムの4分に、相手DFエドモンド・タプソバに起死回生の同点弾を沈められてしまったのだ。特にアウグスブルクではここのところ8試合で1勝1分と足踏み状態が続いており、降格圏内の足音も徐々に大きくなってきているところ。

 「危険な状況であることはわかっている」と、シュテファン・ロイター競技部門取締役はコメント。ただその一方でこの日、強豪を相手にみせた選手たちの奮闘ぶりは勇気を与えるものでもあり、「重要なことは選手たちのパフォーマンス。立ち向かっていく姿勢だ。それはこの試合の大半で良いものが見られていた。」と語った。

ニーダーレヒナーに復調の兆し

 特に状態の上がってきたニーダーレヒナーが、相手GKのミスを逃さずゴールを決め、守備面でもほぼチャンスらしいチャンスを与えず「とてもコンパクトで、レヴァークーゼンのウィングの力を奪えていたよ」とヘアリヒ監督。ただ最後の詰めの甘さという問題が、今回の勝ち点2を失う原因にもなってしまったが、「この試合からも多くの収穫がある。こういうプレーを続ければ勝ち点も自ずとついてくる」と前を向いている。「レヴァークーゼン相手に1−1は上出来。マインツ戦では勝利しないと」

 また得点を決めたニーダーレヒナーについては、「とても良いパフォーマンスを見せてくれたね」と称賛。そして「CBの間に入って、片方のサイドを閉じようと思っていた。それがうまくいく時間帯もあったし、ボール奪取に成功していたよ。例えばカリジュリのチャンスのようにもっとやれたと思う所はあるし、ニーダーレヒナーはどの場面にも顔を出していた。ただ体力のげんかいとなり、本人が交代を申し出ていたよ。」と説明した。

ロイター氏、フラムベルガーを模範例として称賛

 また更なる収穫の1つとして挙げられるのが、ラファエル・フラムベルガーの復帰だろう。レヴァークーゼン戦前にも、指揮官は「彼のスピードやダイナミズム、情熱はこのチームに不足していた」と復帰を熱望しており、実際に今回のレヴァークーゼン戦では期待に応えるパフォーマンスを披露。

 ロイター氏は「負傷離脱明けという中で、彼は非常によくやっていた」と評価し、強豪相手に「フル出場は厳しいのは当然。おそらくリーガ最高速度を相手にしていたのだから」と説明。それでも激しい攻防を展開したのは「彼の諦めない気持ちはあってこそ」と、クラブのユースから飛躍した同選手を模範として挙げ、「決して気を抜かず、時に批判も受け止め、成功のために一致団結して臨んで欲しい」と選手たちへ求めた。
  


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