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2021年07月17日

『ダンソの乱』にも、アウグスブルク「適正価格以下では売却しない」

FC Augsburg
FCアウグスブルク
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 先日にケヴィン・ダンソはFCアウグスブルクの首脳陣に対して、夏季合宿におけるこれ以上の練習や試合出場が不可能であったことをつげ、木曜日にはキャンプ地から退去。22歳のディフェンダーは、この夏の移籍市場にて新天地へと旅立つことを強行しているようだ。それでも地元紙アウグスブルクガー・アルゲマイネに対して、ロイター競技部門取締役は「どんなことがあろうと、適正価格以下で売却するようなことはしない」とコメント。

 確かに仏1部リーグ・アンのRCランスから、ダンソに対するオファーがあったことは認めつつ、「しかしオファー金額が数百万ユーロ台の半ばだった、という報道は事実ではない。全く市場価値に見合っていないものだった」と説明。どれくらいに値段設定しているかは明かさなかったが、「ランスはあのCBの市場価値がどれほどの評価額かを正確に知る必要がある。ただ我々が選手に値段をつけるようなことはしないがね」と言葉を続けた。なおランスは先日、CBロイク・ベードをレンヌへ、移籍金1700万ユーロで売却したばかり。

ロイター氏:ダンソの心変わりは「驚きであり、非常に残念」

 ここまでの夏季合宿では、ダンソはむしろピッチ上で好印象を与えていた。そのため今回の心変わりは、ロイター氏にとってむしろ「驚き」であり、「非常に残念なこと」とコメント。確かに以前にダンソは、2部デュッセルドルフへのレンタル後、アウグスブルクへの復帰を希望しない旨を明かしていたようで、どうやら互いの傷は恒久的なものとなるほど深まりを見せていたようだ。

 とはいえ現在のアウグスブルクのCB事情に目を向ければ、フェリックス・ウドゥオカイが東京五輪参加のため、そしてリース・オックスフォードが半月板損傷のために不在となっており、少なくみても一時的に出場機会を得られる良いチャンスを手にしていた状況ではあったはずだ。それでも後からバックアップに戻ってしまうという恐れもあることだろうが、しかしながらブンデスリーガーとしての自負があるのであればこのチャンスに取り組むべきではないのか。

 なおFCアウグスブルクとケヴィン・ダンソとの契約は2024年まで残されており、特に例外条項なども含まれてはおらず、ロイター氏の見方では再び軌道に乗せるべきだろうと考える。今回のダンソのキャンプからの離脱も、過去に移籍を希望してクラブの風紀を見出した選手の事例を教訓とした対処であり、「もうそんなことを起こさせたりはしない」との考えを強調した。
 


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