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2020年02月04日

主力から転落の大迫勇也に、指揮官「本来の力を発揮して欲しい」

SV Werder Bremen
ヴェルダー・ブレーメン
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 年が明け、母国最下位となるオリンピックイヤーに入ってもなお、大迫勇也の状況に好転はみられない。後半戦の開幕から2試合は終盤からの途中出場となり、そして週末に行われたFCアウグスブルク戦では90分間に渡り、重要な下位決戦での敗戦をベンチで見守るしかなかった。

 そんな大迫について、地元紙ヴェーザー・クーリエでは、『クラブの危機的状況の中で、大迫が不振へと陥るのは初めての事ではない。2年前のケルン時代でも、2部降格を免れるその一助とはなり切れていなかった』と掲載。

 だがそんなメンタル面での脆さを指摘する声に対して、フロリアン・コーフェルト監督は「ケルン時代について、私は語れる立場にはない」としつつ、「私の知る大迫勇也は全力を尽くし、そしてこのような状況へと果敢に立ち向かっていくタイプだ」と擁護。「事がうまく運ばないからと言って、そういった考えを持つことは軽率だろう。ただ彼自身の状態が悪いのだから、そういった声がでても仕方のないことではあるがね」と語った。

 しかしながらその一方で、ブレーメンはCFにダヴィー・ゼルケを獲得。アウグスブルク戦では早速フル出場し、大迫には全く出番が巡ってこなかった。「もちろん、勇也だって自身に満足などしていない。それは練習でも見て取れることだよ」と指揮官。「だが説明がついてしまう部分もあるんだ」と言葉を続けている。

 コーフェルト監督は、ちょうど半年前のウニオン戦、そしてアウグスブルク戦を引き合いに出し、「ウニオンとのホーム戦までは、本当に素晴らしい状態にあったんだ」と述べ、「アウグスブルク戦までは、私にとって彼こそベストプレイヤーだったよ。」と強調。「だがそこで筋肉系の負傷を抱えてしまったのだ。彼には不慣れな負傷でね。」と説明し、その結果、大迫には不安定さが消えず、自らも驚くほどフィジカルコンディションに低下がみられ、体への信頼が失われていったという。

 「大迫が再び、自分の大腿に信頼を持てるようになるまでには、ずいぶんと時間がかかったよ。」とコーフェルト監督。だが今冬の準備期間では、決して大事に至ったわけではないが問題を抱え、満足にキャンプを過ごせないまま「まともに練習を行えるようになって、今は2週間が経過したところなんだ。彼の口からは、ようやく楽になったと初めて聞くことができたよ」とのこと。

 コーフェルト監督による大迫勇也に対しての期待値のその高さは、これまでにも幾度となく口にされてきたところであり、「その言葉を口にしたことを、私は後悔などしていない。」と強調。「彼には基本的にそれだけのポテンシャルが備わっているのだし、実際にそれを発揮してみせていたのだ。まさに彼はうちにとってキープレイヤーだったし、再び調子を取り戻してくれれば、間違いなく彼はまたキープレイヤーとなるよ」と、日本代表FWの復調を願っている。
 


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