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2020年02月05日

フメルス「何故あれが退場やPKにならない?」、その理由とは?

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 火曜日に行われたドイツ杯16強ヴェルダー・ブレーメンvsボルシア・ドルトムントの一戦は、2つの見事なゴールと、エルリング・ハーランドによる更なるゴールなど、合計5ゴールが決まる撃ち合いの末に、不振が続くブレーメンが創設記念日に、ドルトムントを撃破するという快挙を演じて見せた。

 だがあわや延長という場面もあった。その1つが、途中投入のレイナのゴールにより1点差へと詰め寄った後半82分、PA内へ右から侵入してきたそのレイナが、相手DFモイサンデルとフリードルとの軽い接触の後に転倒。PKは与えられず、プレーはそのまま続行に。

 それでもPKをアピールする17才の若武者に対して、モイサンデルは掴みかかり、ピッチに押し倒す様子が見受けられていたのである。これをレヴューエリアにで改めて確認した主審のヴィンクマン氏は、最終的に両選手に対して警告を提示する形で対応。

 しかしながら特にマッツ・フメルスが「何故レッドでもPKもないのか理解できない」と苦言を呈していたように、もしもプレー中の行為であれば、本来モイサンデルは退場処分となるだけでなく、PKも献上する事態にまで発展していたはずなのだ。

 しかしながらヴィンクマン審判員がチェックしていたのは、モイサンデルの行為に対してのみならずその直前のプレー。軽い接触で転倒したレイナのプレーを「『ダイブ』だったかというだけでなく、その後に審判に対して不満の抗議を行っていたから」と、同氏は説明。今季後半戦からは厳しく取締る事となっており、つまりそうなればプレー中とはならず、PK献上にはならないということだ。


 また退場の可能性については、「暴力行為はしていないと、彼は言っていたが・・・」と、フメルスは疑問を投げかけたが、同僚のユリアン・ブラントがこれに反論。「顔を殴るような事はなかったよ」と証言している。「どの審判員も、同じ判断を下すものだろう」

 むしろブラントが苛立ちを覚えているのは、この場面がPKかどうかではなく、「押せ押せムードの中でちょうど戦っていた最中だったんだ。そこで3・4分間にわたって中断が入ってしまったんだ」と指摘。

 一方でフロリアン・コーフェルト監督は、「ニクラスは、もっとクレバーに行動すべきだった」との見解を示し、「あの様子を改めて見返してみれば、彼自身もそう思うことだろう。あれはチームを危険にさらす可能性のあったものであり、決して良いものではないんだ」とコメント。

 なお2016年加入以来の2年半あまりで、2枚の警告による退場を2度、そして累積警告による出場停止を3度経験しているベテランCBは、「両者への警告という主審の判断は正しいと思う」と述べつつ、「あの時は感情的に反応してしまっていた。それは認めるよ」と、最終的に勝利で飾れたこともあり、笑顔をみせていた。
  


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