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2020年07月07日

コーフェルト監督「ジェットコースターというより、ずっとフリーフォール」

SV Werder Bremen
ヴェルダー・ブレーメン
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 オウンゴールによって生まれたアウェイゴールの差により、辛うじてブンデスリーガ残留を確定させた、ヴェルダー・ブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督。この日にどれほど個人的に重圧を感じていたかについては、皮肉を混ぜながら「ぜーんぜん!本当に落ち着き払って、完全にリラックス仕切っていて、そんな影響なんて受けなかったよ。これは僕のお仕事なんだ。だからそんなことはないんだよ」と、答えたが、「もしも今日敗戦していれば、決して普通ではいられなかったことだろうし、実際にその可能性は十分にあったんだ。確かに自分たちには数多くのチャンスはあったけどね。でも今となってはそれもどうでもいいことさ。ブンデスリーガ残留を果たせたのだから」と語った。「とにかく達成できて嬉しい。幾度となくもうダメというところまで追い込まれた。今回のファーストレグもその1つだ。でもそこから選手たちは戦ってくれていたね。終わりという烙印を押されたこともあったし、気持ちの強さを試されたこともあった。ただそれももう終わったことだよ」

 そして「私にとってはジェットコースターというよりも、長時間フリーフォールに乗っていたという気分だよ。あまりにも物足りない勝ち点数だった。どの批判の声も正しいと思う。このメンバーが揃っていて、こんな状況に陥るべきではないんだ。これは私の責任でもある。これがこの街にとって意味すること、そしてこれがここの人たちに意味すること、そしてこれが自分にとって意味すること。そのすべてを私は十分に理解している。こんなシーズンにしてしまって本当に申し訳ない。だが、最後だけは素晴らしかったと思う」と振り返り、これからオフに入る選手たちには、「何も目にするな、何も耳にするな、携帯は切っておけ、そして楽しめ」と伝えたことも明かしている。


 ただその一方で、この試合を最後に現役生活にピリオドを打った、クラウディオ・ピサーロについては「試合後彼の下にいき、そして最後の試合で起用できなかったことを詫びたよ」と明かし、「しかし、そういった状況を作り出すことができなかった」とも吐露。これに対してピサーロからは、「彼は、そんなことはどうでもいいじゃないか。1番大切なことは、僕たちが残留したことなんだから、と言ってくれた」という。

 またコーフェルト監督は「コーチたちと共に1990年代、2000年代、そして2010年代のビデオをチェックした」際に、「そこには常にピサーロの姿があり、アシスタントと話していたよ。同じヘアスタイルで、同じ笑顔だと」とコメント。「それはつまり、いかに彼がブレーメンファンに喜びをもたらしていたかということでもある。そしてこのクラブにとって、どれほど大きな存在であるかを。その終幕という舞台に私も関われたことを、本当に嬉しく思っている」と賛辞を贈った。
 


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