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2021年03月11日

ビーレフェルトの退場劇に、両監督から苦言「厳しすぎる」

DSCアルミニア・ビーレフェルト
DSCアルミニア・ビーレフェルト
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 1ヶ月前に開催が予定されていたものの降雪のため中止、水曜開催へと延期されていたアルミニア・ビーレフェルトvsヴェルダー・ブレーメンの一戦で、特に試合を大きく左右することになった場面がネイサン・デ・メディーナへの退場処分だ。当初マーカス・シュミット審判員は警告を提示していたものの、VAR介入によりモニターで確認した後に退場へと修正されている。

 問題の場面となったのは後半68分、後半途中から出場していたデ・メディーナが、同じく後半途中から出場した相手FWニクラス・フュルクルークがボールを受け取った際に、アキレス腱裏を蹴るラフプレーをみせ、主審は即座に警告を提示しフュルクルークは治療を余儀なくされていた。だがここでVARを務めていた、ビビアナ・シュタインハウス氏が介入するのだが、果たしてその必要があるほどの判断ミスを主審はおかしていたのだろうか?

 当然のことだがビーレフェルトのフランク・クラマー新監督は、渋い表情を浮かべた。「経験豊富な主審がその場にいて、そして警告という判断を下した。にもかかわらず、そこに敢えて介入して、「明らかなミスジャッジです」とまで言い切れるということには、私としては理解に苦しむところだよ。あれは明らかにボールを巡ってのプレーであり、意図的に相手選手を傷つけるようなプレーなどではなかったんだ」

 一方で、このことが大きなきっかけとなり、その直後にダメ押し点を決めて、残留に向けた貴重な勝ち点3を確保することになるヴェルダー・ブレーメン側からも、マキシミリアン・エッゲシュタインは「今回の判断は、少し厳しすぎると思う」とコメント。フロリアン・コーフェルト監督にいたっては、さらに突っ込んで「もしも私がビーレフェルトの監督であったならば、そんなことはあり得ないと口にしていたことだろうね。本当に非常に厳しいものだと思うよ。私ならそのままにしておいた」と語っている。

 ただそのプレーによって負傷することになってしまった、ニクラス・フュルクルークについては、週末に王者バイエルン戦が控えているものの、「今はまだロッカールームにいるし、プレーできるような状態にはない」とコーフェルト監督は説明。確かにアキレス腱自体には、特に影響はなかったものの、それでも「強い打撲を受けている」ことを明らかにした。

前を向くビーレフェルト

 特に今回のウニオン戦では試合の大半を支配し、スタッツでは多く音部分で上回っていただけに、その敗北は辛いものだあるだろう。ファビアン・クンツェは「前半は本当によかったけど、でもゴールを奪うことができなかった」と肩を落とし、重要な局面に入った矢先に飛び出したのがあの退場劇だった。生き残りをかけた中での結果にいっそう悔しさも募るだろうが、マヌエル・プリートルは「落胆しているが、まだ多くの試合が残されている。気持ちを切り替えていかないと」と前を向く。

 そしてクラマー監督は、特に過密日程のため余り時間が残されていないことから、気持ちを切り替えて集中していくことが「大きな課題」としており、「レヴァークーゼン戦では非常に厳しい戦いになる。それでも我々としてはそこから勝ち点を得て帰ってこれるよう、あらゆる手を尽くしていくよ」と意気込みをみせた。「ウニオン戦では守備陣が奮闘してくれたし、今回のブレーメン戦でもとても精力的だった。そしてチャンスが増えていた。今度は結果をついてこさせるようにしないと」
 


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