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2017年10月14日

ブンデス初先発の伊藤達哉に、ギズドル監督「彼にボールを回せと思った」

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小柄な身体を駆使し、ピッチを所狭しと駆け巡った20歳の若武者だったが、しかし後半早々に足に痙攣を抱えてしまい、そのままピッチを後にした。しかし悔しさを浮かべる伊藤達哉に対し、ハンブルガーSVの観衆はスタンディング・オベーションで温かく迎え入れている。

今季は開幕から右のニコライ・ミュラー、そして左のフィリプ・コスティッチが立て続けに離脱してしまったハンブルクにとって、今回伊藤がみせたプレーは久々ともいえるウィンガーによるプレーだった。たしかに全てがうまくいっていたとまでは言い難い。だが少なくとも伊藤は、全てに対してトライしていたとはいえるだろう。

「そして彼は、観衆のハートをすぐに鷲掴みにしてしまったね」とマルクス・ギズドル監督は喜びの表情を見せながらコメント。今回の先発抜てきの理由については「練習での姿でもU21でもいいところをみせていたからね」と説明。「しかし、超満員の大観衆のなかで、その力を十分に発揮できるかまでは確信はもてなかったが」と言葉を続けた。

伊藤達哉がブンデス初先発を果たしたこのヴェルダー・ブレーメン戦こそ、ドイツにおける伝統ある一線の1つである『北部ダービー』だったのだ。そこで全身全霊を出し尽くした伊藤は、後半53分に「両足が完全につってしまった状態だった」ために交代を告げられている。

2年前にハンブルクのユースチームへと加入し、前節でブンデスデビューも果たしていた伊藤は「先発するからには65分はプレーできないと」と反省、「もしかすると、まだブンデスでやっていけるだけのフィジカルではないのかもしれませんね」とも語った。

だがコスティッチが代表戦で復帰を果たしたとはいえ、長期離脱の影響なども踏まえると、再び伊藤にブンデスの舞台で出場するチャンスが巡ってくる可能性は高いとはいえるだろう。ギズドル監督は「彼は幾度となくドリブルで仕掛けていっていたね」と述べ、「私が外からみていても、彼にボールをまわせ!と思ったよ」と振り返っている。

なおその伊藤達哉の身長については、これまで162cmや166cmとも伝えられてきたのだが、あらためてこのことに質問が及ぶと伊藤は、「168cmですよ、靴をはけば」と笑顔を浮かべ答えていた。


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