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2018年11月12日

ハノーファーがドイツ杯のリベンジ達成、原口元気は終盤から出場

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 先日行われたドイツ杯2回戦と同じヴォルフスブルクと、同じ本拠地HDIアレナにて迎え撃った、ハノーファー96。前節はシャルケに1−3で敗れ、降格圏内となる16位につけるアンドレ・ブライテンライター監督は、この試合では5選手の入れ替えを実行。負傷から回復したGKエッサーに加え、オストルチョレク、バカロルツ、マイナ、そしてサレンレン・バゼーを投入。代わりにアルボルノス、フォッスム、フェリペ、そして原口元気がベンチスタートとなった。なお浅野拓磨は大腿筋の負傷のために欠場。

 一方でヴォルフスブルクは、先日は首位ドルトムントに0−1と善戦をみせたメンバーから、ウィングのブレカロをベンチスタートとして、トップ下にマリを起用。システムを4−3−3から中盤をひし形とした4−4−2へと変更しており、これはまさに先日ハノーファーから勝利をおさめたドイツ杯2回戦と同じ布陣だ。

 両チームともに開始から積極的なプレーを展開。ポゼッションサッカーのヴォルフスブルクに対して、奪ってからの素早いカウンターを狙うハノーファーの構図となっており、それぞれに1度ずつの好機を逃した前半18分、ゲルハルトが相手MFウォレスからボールを奪い、最後はマリがゴールネットを揺らしたものの、ビデオ判定の結果ゲルハルトのハンドが明らかとなりノーゴールに。その数分後にはギンチェクがGKと1vs1となるも、シュートはゴールのはるか上に外れている。
 
 試合が動いたのは前半31分。右サイドでのハノーファーの素早い攻撃展開からウッド、バゼー、ベブーへとつなぎ、PA手前からファーポストに走りこんできたマイナへとセンタリング、これをダイレクトでのボレーシュートを決め、マイナのブンデス初得点でハノーファーが先制した。


 この場面について、マイナは「完璧なボールがベブーから入ってきたときに、とにかくうまくミートしようと心がけたよ。もちろんとても嬉しいね。」と振り返り、「あの瞬間をずっと待っていたんだ」とコメント。ただスネで蹴ることにはなったのだが、それでもブンデス初得点に「どこにいけばいいかも、わからなかったんだ。ただかあささんが祝福しているのはみえたよ」と述べている。

 その数分後にはハノーファーではベブーがGKと1vs1に、ヴォルフスブルクではギンチェクがミドルシュートを放つも、それぞれゴール脇へとそれており、その後、ギンチェクは膝を気にする様子をみせて、後半では代わりにブレカロ、そしてイェボアが投入された。

 試合後、ブライテンライター監督は「ヴォルフスブルクは変更を行い、よりドリブルを得意とする選手を投入していたよ。それで問題を抱えることになった。そのプレッシャーが大きくなっていったよ」と語ったように、この交代が功を奏して、アウトサイドのスピードが増したヴォルフスブルクは、51分にティスランド、さらに53分から2分間の間にルシヨンとブレカロが2度、立て続けに得点チャンスをつかむ。

 しかし点を決めたのは、逆に攻撃を受けていたハノーファーだった。ロングボールをCBブルックスが見誤った隙をつき、PA内でウッドからバカロルツにつないだところをリアムがファウル。これで得たPKを63分にベブーが落ち着いて決めて2−0とリードを広げている。


 ベブーは「チームがとてもいいプレーをみせてくれたし、ハードに取り組んだことが結果として報われた。僕たちのスピードがとても助けになったと思う。これからの戦いに向けて後押しとなるよ。」と述べ、「PKは練習の時に常にうまくやれていたから、いい感覚を覚えていたんだ。相手GKをみて蹴ったんだけど、それは練習パートナーのエッサーがそうすべきとアドバイスしてくれてね」とも明かした。

 その後にハノーファーは、70分にバゼーからアルボルノスに代えて守備力を強化。しかし今度はそのアルボルノスがPA内でゲルハルトの足をひっかける形でPKを献上。ヴェクホルストがこれを決めて1点差に詰め寄るも、反撃はここまで。後半87分からウッドに代わり、原口元気を投入したハノーファーが、そのまま逃げ切りに成功し、貴重な勝ち点3を確保して代表戦期間に入ることに成功している。

 試合後「ベブーとバゼーは負傷明けだったのだが、練習で良い印象を残していたし、その期待に応えてくれたね」と目を細めた、ブライテンライター監督は「選手たちが熱くなっているのを感じ取っていた。いい形で試合に入れたね。今週は素晴らしい練習を行えたし、ダイナミックで、とても集中していた。それはこの日のウォーミングアップまで見られたよ。よりコンパクトに、より良い守備を見せていきたかった。終盤では少し危うい場面もあったのだが。選手たちは全力を尽くしてくれ、それが結果として報われた」とコメント。
 
 一方の、ヴォルフスブルクのブルーノ・ラバディア監督は「非常にシンプルだ。これほどの得点チャンスが得られることもそうなかっただろうに。敗戦の理由、ミスをおかしてしまったということ。まさか今回の試合で敗れるとは。整理するのが難しいよ」と肩を落とした。

【試合経過】
1−0:マイナ(31分、ベブー)
46分:ヴォルフスブルク(⇔)
46分:ヴォルフスブルク(⇔)
2−0:(62分PK、バカロルツ)
70分:ハノーファー(⇔)
74分:ハノーファー(⇔)
2−1:ヴェクホルスト(82分PK、ゲルハルト)
87分:ハノーファー(⇔)

【試合スタッツ】
原口元気:87分〜(シュート総数0、アシスト性のパス0、総走行距離1.31km、タッチ総数0、対人戦勝率0%、パス総数0、パス成功数0、パス失敗数0、パス成功率0、ファウル数0、被ファウル数0、オフサイド0)


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