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2019年01月18日

後半戦開幕直前:ブンデス全18クラブのキャンプ総括

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 例年よりも短めとなった、今冬のブンデスリーガ冬季準備期間。ドイツ国内外でトレーニングキャンプを実施した、各18クラブの総括を以下に列記していこう。

18位:1.FCニュルンベルク(昨季2部2位)
 ニュルンベルクが1部残留を果たすためには、奇跡にも頼る部分もあるだろう。冬季キャンプでは熱気は見受けられず、2試合のテストマッチでは戦術面でも、技術面でも明らかな不足が見て取れており、さらに決定力不足も露呈。ただGKマテニア、SBヴァレンティーニ、MFベーレンス、そしてレーヴェンら、主力選手が復調を果たしたことについては朗報だ。
【初戦の先発予想】マテニア – ヴァレンティーニ, マルグライター, ミュール, ライボルト – ペトラク – ベーレンス, レーヴェン – ペレイラ, ミシジャン – イシャク

17位:ハノーファー96(昨季13位)
 個の力という部分で不足しているハノーファーとしては、一致団結して戦っていくしかない。前線でのプレッシャーや得点力という部分に関しては、ミュラーやジョナタスを獲得したとはいえ疑問は残る。クラブのトッププレイヤーであるニコラス・フュルクルーク、イフラス・ベブーの負傷離脱の穴は、今冬のテストマッチでなかなか埋めるまでにはいたらなかった。
【初戦の先発予想】エッサー – ゾルク, アクポグマ, ヴィマー, アルボルノス – アントン – シュヴェグラー, ウォレス – N.ミュラー, ヴァイダント – ウッド

16位:VfBシュトゥットガルト(昨季7位)
 シーズン途中から就任したヴァインツィール監督は、念入りにカウンターに取り組んでおり、定位置争いも激しさを増している。新戦力のツーバー、そしてエスヴァインには得点力アップが期待され、ディダヴィもアキレス腱の問題から復調を果たしたようだ。そして先日クラブ史上最高額で獲得したカバクは、バウムガルトルらCB陣の定位置争いを活性化させることだろう。テストマッチでは明らかに守備の安定化が見られており、オフェンスにも推進力が見受けられた。
【初戦の先発予想】ツィーラー – アスカシバル, バウムガルトル, ケンプ, ソーサ – ゲントナー, アオゴ – エスヴァイン, トミー – ツーバー – M.ゴメス

15位:FCアウグスブルク(昨季12位)
 ホッフェンハイムからレンタルで獲得したコーベルには、GK問題の解消が期待される。ただその一方で問題児カイウビーの件はいまだ未決だ。それ以外については、人事面についてもプレースタイルについても問題はないだろう。バウム監督はさらに細かな部分で磨きをかけており、特に守備における安定化をめざしていた。
【初戦の先発予想】コーベル – シュミット, ハウウェーレウ, ヒンターエッガー, スタフィリディス – モラヴェク, D.バイアー – ハ-ン, ゴレゴリッチュ, M.リヒター – フィンボガソン

14位:フォルトゥナ・デュッセルドルフ(昨季2部優勝)
 フンケル劇場を経て、チームにはさらなる結束力の高まりが見受けられた。GKではドロブニーにレンジングへプレッシャーをかけることが期待されるが、FWでは唯一得点力をみせるルケバキオ以外のオプションも欲しい。ただ年末3連勝で勢いに乗っており、戦術的にはフレキシブルさを保っている。
【初戦の先発予想】レンジング – M.ツィマーマン, アイハン, M.カミンスキ, ギーセルマン – モラレス, シューテーガー – ルケバキオ, O.フィンク, 宇佐美貴史– ドゥクシュ

13位:FCシャルケ04(昨季2位)
 今冬のキャンプでは負傷を抱えるエムボロとブルクシュタラー不在の中で、オフェンス面の流れについて磨きをかけており、特に前半戦ではわずか20得点に終わった同クラブにとっては、まさに後半戦での巻き返しにむけたキーポイントだといえるだろう。
【初戦の先発予想】フェアマン – D.カリジュリi, S.サネ, ナスタシッチ, オチプカ – スタンブリ, ルディ – シェプフ, コノプリャンカ – ウート – スクリプスキ

12位:1.FSVマインツ05(昨季14位)
 安定感と一貫性という部分で物足りなさをみせており、テストマッチでは3度も2−0としながらも、おざなりにしてしった部分を露呈。ただポジティブな部分としては離脱選手の減少があげられ、主力選手に対するプレッシャーは増す結果に。どうやら戦う準備は整っているようだ。
【初戦の先発予想】ミュラー – ブロシンスキ, ベル, ニャカテ, アーロン – クンデ – グバミン, ラッツァ – ボエチウス – マテタ, クアイソン

11位:SCフライブルク(昨季15位)
 欠かせないその存在となっている主将ギュンターの離脱を除き、フライブルクの今冬のキャンプは滞りなく行われた。今冬に復帰を果たしたグリフォの加入により、フライブルクではオフェンス両サイドで不足していたスピードと得点力のアップが期待されている。ただ中盤の司令塔ヘフラーは、膝の負傷のために離脱となったままだ。
【初戦の先発予想】:シュヴォロウ – グルデ, R.コッホ, ハインツ – キュブラー, ハベラー, ゴンドルフ, フランツ – ヴァルトシュミット, グリフォ – ニーダーレヒナー

10位:ヴェルダー・ブレーメン(昨季11位)
 今冬に南アフリカで行われたキャンプのプラス材料は、主将クルーゼの状態が非常にいいこと、そしてラシカとエッゲシュタイン弟のブレイクへの期待感があげられるだろう。ただスピードの不足をいかにカバーしていくかについては、戦術面におけるタスクとしてチーム全体で取り組んでいくべき課題だ。
【初戦の先発予想】パヴレンカ – ゲブレシラシエ, ラングカンプ, モイサンデル, アウグスティンソン – シャヒン – M.エッゲシュタイン, クラーセン – J.エッゲシュタイン, ラシカ – M.クルーゼ

9位:バイヤー・04・レヴァークーゼン(昨季5位)
 年末にハイコ・ヘアリヒ監督と解任し、攻撃的サッカーを信条とするペーター・ボシュ監督を招聘。新指揮官は明らかにオフェンシブな先発メンバーを起用しており、4−3−3の中盤ではハヴェルツとブラントがダブルトップ下を形成。レヴァークーゼンのオフェンス面でのポテンシャルについては、前半戦より明らかに改善がみられるとはいえるだろう。
【初戦の先発予想】フラデツキー – L.ベンダー, ター, S.ベンダー, ヴェンデウ – アランギス – ハヴェルツ, ブラント – ベイリー, フォランド, ベララビ

8位:ヘルタ・ベルリン(昨季10位)
 テストマッチでは、まだ時間がかかる印象を与えていたヘルタ・ベルリン。確かに前半でみせたオフェンスと比較するなら改善も見て取れるのだが、それに引き換え守備面での代償を払う結果にもなっており、今はチームとしてのバランスを模索しているところ。ただ負傷選手が戦列へと復帰してはいるのだが、グルイッチとレキクについてはまだ離脱が続いているところだ。
【初戦の先発予想】ヤースタイン – シュターク, ルステンベルガー, トルナリガ – ラザロ, マイアー, ダリダ, プラッテンハルト – ドゥダ – ゼルケ, イビセヴィッチ

7位:TSGホッフェンハイム(昨季3位)
 今冬のホッフェンハイムは、移動時間と気候の変化を避ける格好で、地元に残りトレーニングを行ってきた。チーム編成としては5人がレンタルされたものの、それらはいずれも意義のある判断。一方でガイガーやアミリといった若手が、定位置争いに後半戦からは名乗りをあげていく。また欧州の舞台から消えたことで、これからナーゲルスマン監督はリーグ戦のみに集中し、時間をかけて準備しながら戦うことが可能だ。
【初戦の先発予想】バウマン – ヌフ, フォクト, B.ヒュブナー – カデラベク, グリリッチュ, N. シュルツ – デミルバイ, ビッテンコート – ジョエリントン, クラマリッチ

6位:アイントラハト・フランクフルト(昨季8位)
 トレーニングではチームは力強さ、そしてハングリーさを見せていた。また今冬のローデ復帰は非常に意義のある獲得だと言えるだろう。また自慢のオフェンス力の爆発も期待でき、今のところはフランクフルトには低迷の兆しは特に見受けられない。
【初戦の先発予想】トラップ – アブラーム, 長谷部誠, ヌディカ – デ・グズマン, G.フェルナンデス – ダ・コスタ, コスティッチ – レビッチ – ハーラー, ジョヴィッチ

5位:VfLヴォルフスブルク(昨季16位)
 ポルトガルでは最高の環境の中でトレーニングを実施。ラバディア監督はチームと集中的に取り組むことができた。ただFWギンチェクの長期離脱もあり、チームとしていかにまとまりをもって戦えるかが重要な要素となることだろう。そうすることで、ヴォルフスブルクとしては欧州リーグ出場権争いへと加わっていきたい。
【初戦の先発予想】カスティールス – ウィリアム, クノッヘ, ブルックス, ルシヨン – アーノルド – ゲルハルト, レシベツァイ – シュテッフェン, メーメディ – ヴェクホルスト

4位:RBライプツィヒ(昨季6位)
 アダムスと負傷中ではあるがハイダラの2選手を今冬に獲得。ただ鼠蹊部の問題に悩まされているフォルスベリの復帰時期は未定のまま。今季のポイントとなるのは、ブンデス最強を誇る守備力と、オフェンスを支える2トップ(ヴェルナー11得点、ポウルセン8得点)だ。
【初戦の先発予想】グラーチ – クロスターマン, コナーテ, ウパメカノ, ハルステンベルク – ライマー, デメ – サビッツァ, カンプル – Y.ポウルセン, Ti.ヴェルナー

3位:ボルシア・メンヒェングラードバッハ(昨季9位)
 テストマッチではスピード、想像力、打開力といった部分で不足がみられたものの、先週末のテレコムカップではそこからも改善も見て取れた。ただ守備陣では不安が残り、ギンターエルヴェディ、ヴェントといった選手たちが仮に長期離脱となった場合の穴埋めは厳しいものがあるだろう。
【初戦の先発予想】ゾマー – ラング, ギンター, エルヴェディ, ヴェント – シュトローブル – ザカリア, ホフマン – T.アザール, シュティンドル, プレア

2位:バイエルン・ミュンヘン(リーグ6連覇中)
 今冬のドーハでのキャンプでは、コヴァチ監督は選手たちに炊いて、1日2時間の練習をほぼ指示しており、フィジカル的に追い込んだ。一方で選手たちは激しい定位置争いにもさらされておる、特にミュラーvsハメス、ボアテングvsフメルス、マルティネスvsゴレツカなど、厳しい判断を迫られることになるだろう。
【初戦の先発予想】ノイアー – キミヒ, ズーレ, フメルス, アラバ – ゴレツカ, ティアゴ – ニャブリ, T.ミュラー, コマン – レヴァンドフスキ

1位:ボルシア・ドルトムント(昨季4位)
 今冬のトレーニングキャンプではロイス、アルカセル、ビュルキ、デラニー、ザガドゥ、ディアロらが出遅れ、さらにアカンジは参加さえも見送った。確かにテストマッチ全てで勝利したとはいえ、これは決して理想的なことではない。またCB以外にも問題はあり、特にアルカセルにはまだ明らかなフィジカル面での遅れがみられるところだ。
 【初戦の先発予想】ビュルキ – ピシュチェク, ヴァイグル, ディアロ, シュメルツァ – ヴィツェル, デラニー – サンチョ, ロイス, ゲレイロ – M.ゲッツェ


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