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2020年04月21日

ブンデス再開は特別待遇?ボビッチ氏とヴァツケCEOがコメント

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 新型コロナウィルスが蔓延する中、リーグ戦の再開について議論をするにあたり、サッカー界に対する特別待遇という批判の声を無視することは決してできない問題だ。先日、ドイツ全土のファンクラブをまとめた団体からは、再開という判断をサッカーの商用化による結果として非難する声明が出されており、「社会に対する冒涜行為だ。プロサッカー界は長きに渡り病んでいる。隔離される必要があるほどに」とまで揶揄されている。

 アイントラハト・フランクフルトにてマネージャーを務め、さらにドイツサッカーリーグ機構にてコミッションのメンバーでもあるフレディ・ボビッチ氏は、無観客試合の開催にむけて精力的に取り組んでいる人物の一人であり、「ザイファート代表らリーガ首脳陣は素晴らしい仕事をしている。組織として注意しなくてはならない部分、参加人数の制限、医療専門家によるタスクフォースの導入などね」と、kickerに対してコメント。「決してサッカーが特別待遇を受けているとならないように注意を払わなくては。そのためには誰に対しても負担をかけるようなことがあってはならない」と説いた。


 その一方で先日はTV放映権料の四半期分の支払いが滞ってしまった場合、ブンデス1・2部13クラブが短期間のうちに存続の危機へと陥るとの衝撃の報道がなされており、前述のファン団体のみならず先日にはスポーツ法学の専門家からも、その綱渡り経営に対する批判も。そのためクラブライセンスにおける流動資産への指針の変更などへの対応も考えられるだろう。

 ボビッチ氏は「それはあとで話せば良いこと。クラブがある程度の自己資本を保つべきか、それともギリギリまで投資するべきかね」と述べ、これらの批判の声に一定の理解を示しつつも「一方では、なぜお金がありながらもっと投資していかないんだという批判の声を、ファンからもメディアからも幾度となく聞いてきた。」とも指摘。「あとでこういった状況で、どういう可能性があるか、話し合っていくべきだろう」とも念を押している。


 また、ボルシア・ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、「自動車は生産をはじめている。工事現場も動き始め、美容室も営業を開始していく。それ以外のビジネスも同様だ。我々もまた、ブンデスリーガでの仕事を行っていかなくては」と述べ、「これは決して趣味などではない、仕事なのだ」との考えを強調した。「5月にはファンたちが自分たちのクラブのチームのプレーを観戦し、そして盛り上がっていけるように願っているよ」
 


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