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2020年05月14日

ブンデス、打ち切り時の降格・昇格条件での合意は持ち越し

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 水曜午前に行われたブンデスリーガのクラブによるバーチャルミーティングでは、時に熱くヒートアップする様子も見受けられた。その結果、リーグ戦打ち切りとなった場合の昇格、降格の問題について、「シーズン打ち切りとなった場合でも、ブンデス1部、2部ではそれぞれ18クラブを維持しつつ、降格と昇格の基本原則は維持されるべき」とする是非について、最終的には翌日の木曜日に行われる総会で採決することはなく、1週間後の木曜日まで持ち越しとなることが明らかとなっている。

 なお今回のドイツサッカーリーグ機構役員会からの提案に対して、ブンデスリーガの10クラブが賛成、8クラブが反対票を投じたという。またシーズン継続自体に関しても、ブンデスリーガ内では反対票が1票あり、残る17クラブは今週土曜からの再開に賛成の意を示した。ちなみに現時点でみれば、パダーボルンとブレーメンが降格、2部ではドレスデンとカールスルーエが2部降格ということに。

 パダーボルンでマネージャーを務める、ファビアン・ヴォールゲムート氏は、「緊急事態における対応はわかるが、それでも連帯や公平といった価値観は、スポーツ競技におって軽んじられるようなことがあってはならない。緊急事態における対応でも決して一方的なものにならないよう、我々は可能限り手を尽くしていく必要があると思う」と強調。ブレーメンのマルコ・ボーデ氏も「DFLからの提案は我々を驚かせるものだった。これでは不必要ないざこざを招きかねないだろう。」と述べた。

 「無論、不確実性という点からでは、これまでも決して良い状況にあったわけではない。だがそれは皆に対して平等なものであり、決して悪いものではなかった。最終的に我々は皆が同じ目標へ、シーズンを最後まで行う方向へと向かっている。ただそこで不測の事態に陥る可能性は否めないだろうが」と語った同氏は、ドレスデンの陽性確認が今回の結果に、「影響を及ぼしただろうね」とも指摘。

 その上で、「我々やパダーボルン、おそらくその周辺のクラブがシーズン打ち切りに前向きだと思われるならば、それは適切なものではない。そのようなところを見せたこともないだろう。逆に言えばしっかりと戦っていきたいと思っている」と強調しつつ、「しかしこれでは逆効果だよ。理論的には中断から利益を得るクラブの数がより多くなるのだ。これはしっかりと考えて行っていかないと。もしもシーズン中断を避けたいというシグナルを送りたかったのであれば、これは誤ったアプローチだったのではないか」との持論を展開している。


 「加えて、再開の三日前とはね。残念なことだ。何週間もの間、打ち切りの話題がのぼることはなかったのだが、なぜ今になって、しかもこれほど慎重さを欠いた形で行われなくてはならなかったのか。わからないよ。すぐに決められるようなことではないし、メリット、デメリットを考慮して慎重に準備していかなくてはならない。我々の見解ではありえないこと。だからその場しのぎの判断には同意できないと主張している。自分たちが17位にいるからとか、そういうことではない。誠実さをもって競争を行っていくという意味でね。それに上位のクラブの中には、我々と同じ考えを共有しているところもある。」

 仮に努力むなしく感染拡大が起こってしまったら場合には?「何が原因で、どういう状況にあるのか?それらを踏まえた上で、何が最善であるのかを判断する必要がある」と、ボーデ氏。「今のところは3つのオプションが見うけられる。現状の順位表から降格・昇格を決めること、シーズン自体をキャンセルすること、そして3つ目はチーム数の増加だ。これらの選択肢は何より、フェアプレーの精神と法的観点から考慮されていかなくてはならず、それには非常に注意が必要となってくるよ」と、言葉を続けた。
 


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