ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年05月19日

無観客試合は強豪に有利?フメルスは「同じ条件」を強調

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 コロナ危機による中断から遂に再開を果たした、ブンデスリーガ。今節行われた9試合の中でも、特に注目を集めたのは、ドイツで最も大きな盛り上がりをみせるダービー、ドルトムントとシャルケによる『レヴィアダービー』だったのだが、無観客ということで名物の南側のスタンドからの盛大な応援も、そして北側からのシャルケファンによる応酬も見られる事なく、最終的に1966年以来となる大差でドルトムントが本拠地で勝利をおさめている。

 試合後には盛り上がりと迫力に欠けたとの声もあがっており、その裏付けとして総走行距離にも消極性は見受けられるものではあるが、しかしながら前半のうちにドルトムントが大量リードを奪ったことで、シャルケ側には反撃への意欲が、そしてドルトムント側は敢えて走行距離を伸ばすような意欲が、それぞれに欠けていたこともまた、否めないところだろう。

 そもそもこの『無観客試合』という開催方法自体に、有利・不利という部分が存在するのだろうか?ボルシア・ドルトムントのマッツ・フメルスは、「全くもってアンフェアなものだとは思わないね」と、ネット番組”Verlängerung”にて明言。「全く異なる状況ではある、けれどアンフェアには見えない。全然」


 当然の事ながら無観客ということで、ホームチームはファンからの後押しというアドバンテージを受けられず、「おかしな雰囲気ではあったよね」と、フメルスもコメント。ただ別の見方をするならば、「僕たちはアウェイ戦で、相手ファンがいない状況で闘うことになるんだ」とも指摘しており、「だからこのテーマに関して言えば、どのチームに対しても基本的には同じだといえるだろう。”公平な競争”であると」と、言葉を続けた。

 しかし力の差、クオリティに差があるチームとの対戦として見た場合には、どうだろうか?この質問にも、ドルトムントのルシアン・ファヴレ監督は「全くそうは思わないね」と返答したものの、下馬評を覆すような試合展開の場合、得てして外部からの後押し、つまり満員の観客からの後押しが、格下とみられる側の勝利へと導くことが多い。つまり逆にいえば、バイエルンやドルトムントのように質の高いチームからみれば、格下相手に勝利をおさめることを、むしろ容易にするものとも言えるかもしれない。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報