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2020年05月22日

再開したブンデス、選手たちは試合中も2m距離保持を意識

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 Sportec Solutions社は、先週末に行われたブンデスリーガ1部2部17試合についてデータ解析を行い、その結果前半戦よりも選手たちの距離に開きが見られていたことが明らかとなった。

 コロナ危機において距離を保つことは、我々の生活においても感染防止のため日常的に見られる状況だ。だが当然のことながら再開を果たしたブンデスリーガにおいて、試合中にその距離を保つことは決して義務化されているようなことではない。確かにそれはロベルト・コッホ研究所や行政の中では喜ばしく思う人々もいるかもしれないが。ただいずれにしても週末に行われた再開初戦では、前半戦のブンデス1部2部306試合と比較し、選手同士における距離感へ開きが見られている。それがドイツサッカーリーグ機構の子会社であるSportec Solutionsが出した結果だ。

 ドイツサッカーリーグ機構は2011年より試合データやスポーツ技術の分野において、あらゆるパフォーマンスデータを収集・管理を行っており、2017/18シーズンからケルンに拠点を構えるSportec Solutions社の専門家チームが担当。クラブ、ライセンシー、パートナー、顧客らへと提供されてきた。そしてその中では、各選手の動きの軌跡をマッピングしたポジションデータも含まれており、それぞれの試合では16〜20台のカメラで撮影されているところ。

 そしてコロナ拡大によりロベルト・コッホ研究所から推奨されている1.5mの範囲から拡大した半径2mという距離において、選手たちが試合中に直接、または間接的に接触する頻度を測定した結果、今シーズンの前半戦では平均して7分以上の接触が確認されたほか、全体の5%については15分以上を記録していた。

 しかし週末の試合では平均6分2秒にまで減少しており、15分以上に渡って他の選手と接触した選手は、全体のわずか2.3%に過ぎなかった。その理由としては転倒後に長くその場に倒れ続けることが少なかったこと、不平不満をあげて詰め寄るような場面が少なかったこと、ファウル後の口論がなかったこと、スローインでボールを奪い合うことがなかったことなど、自らのファンを鼓舞する手段としても用いるこれらの行動が、無観客試合において接触を減少させる主な理由となったと思われる。

 同社のヘンドリク・ウェーバー代表によれば「試合中の接触時間が通常よりも明らかに短いこと、そして試合中においても距離を保つという意識が働いているということは、我々にとって非常に興味深いものでした」と述べ、さらに「ちなみに今シーズンのこれまでを振り返り、特定の一人の選手と15分以上にわたってプレーしたという事例は一度もありません」とも明かした。
 


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