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2020年07月23日

ドイツUチーフコーチ、若手の成長には「リーグやクラブの名前、お金が優先事項ではない」

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 ドイツのユース代表にてチーフコーチを務めいる、マイケル・シェーンヴァイツ氏はユース世代の選手を巡り、すでに巨額の札束が飛び交う現状、そしてそのクラブによるビジネス構想に対して懸念の意を表している。

 「若い選手を、まるで先物取引や、売り物のように扱うべきではありません。我々としては、そういった考え方や、そういったアプローチを変えていきたいと思っています」と、40歳の若き指揮官はkickerとのインタビューについてコメント。むしろそういった選択によって移籍先を決めていくことは、選手の育成面においてむしろ妨げになるものと考えているところだ。

 「巨額のお金を得る事は、どう考えてもメリットではありません。それでも上に駆け上がっていく選手もいるにはいますが、あまりに早く満足感を得てしまったために挫折してしまう選手だって少なくない。内面性にとって、これは決して健全なものとはいえませんよ」

 TSGホッフェンハイムでは先日、バイエルン・ミュンヘンから二人の期待のBユースの才能を引き抜かれたことに、不満を表明していたところだが、しかしながらそのホッフェンハイム自身も、VfLヴォルフスブルクやRBライプツィヒと並び、早期に若手を引き抜いていくことで注目を集めていたクラブでもあった。

 シェーンヴァイツ氏は、これが「ビジネスモデルになってしまった」と苦言を呈す。「早めに選手を獲得した方が、最終的にお得感が増すというようになってしまった」その一方でドイツサッカー連盟は現在、「未来にむけたプロジェクト」を実施しており、「選手たちは、もう一度、本分に立ち返らなくてはいけません。」と、同氏。

 それは若手選手にとって、「リーグの名前でも、クラブの名前でも、金銭面でもないのだと。それこそが、我々が取り組んでいる部分の核になるところであり、若手の育成に関しては、その才能をどう成長させていくのか、それを優先的にしなくてはいけないのです」と、強調している。

 加えてその中には、例えばドリブルといった”武器”をもつ若手選手の、背中をより押していくということも含まれており、「何度も、何度も勇気をもってトライさせること。我々としては創造性やピッチ上におけるメンタリティといった部分を強化していきたい」と述べ、「最近では個性という部分に関しては、多少なりとも衰退してきた感がありますね」との見方も示している。
 


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