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2020年08月12日

ブンデスリーガ、10月末日まで無観客方針を支持

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 ドイツサッカーリーグ機構は、昨日にドイツ保険大臣から観客再動員に向けた勧告を受け、火曜日に自らの見解を発表した。なおその行政側からは9月なかばのブンデスリーガ再開の時期では、まだ当面は再動員への許可を見送る方針のシグナルを受けており、ドイツサッカーリーグ機構はこのことについて理解。「ドイツサッカーリーグ機構ではこれまで一貫して、新型コロナウィルスに関する事柄が最優先であるべきと強調してきた。そのため保健大臣の立場を尊重するものであり」、さらに「特にいつ再入場をすべきかなど、時間やその数などに対する要求は一切行なっていない」ことも明かしている。

 その一方でここのところは、国内カップ戦やテストマッチなどで観客の再動員もはかられており、ヴェルダー・ブレーメンの合宿中に行われる2試合のテストマッチでは、ブレーメンファンへと一定数のチケットが発行されることに。しかしながらブンデスリーガの試合における観客再動員までには、まだ時間がかかりそうだ。各州の保健局は月曜日に、10月31日以前のスタジアムの観客再動員を提唱しないことで合意。保健大臣を務めるイェンス・スパーン氏は、Twitterにて「スタジアムにて数千人規模の観客を動員することは、現在の感染率にはそぐわないものだ」との見解を示していた。

 またドイツサッカーリーグ機構では、1部と2部クラブとの調整を行なっていきながら、「観客再動員に向けて、できうるかぎりの準備を続けていきたい」と強調。まずは部分的な観客動員について、バイエルンのカール=ハインツ・ルメニゲ代表は、「2万5000人をすぐに入れる必要はない、そういった保守的思考から始めるべきなのかもしれない」との考えを述べている。なお9月にはドイツサッカーリーグ機構のタスクフォースが、「未来のプロサッカー」と題してさらなる詳細について取り組む予定だ。


カール=ハインツ・ルメニゲ代表(バイエルン):「観客の動員に関しては、先週の木曜にミュンヘン州の保健局と共に、アリアンツ・アレナの検査に立ち会った。そこで我々のヤン・ドレーセン氏は、専門家と協力してドイツサッカーリーグ機構のガイドラインに基づいた、50ページに渡るコンセプトを用意していた。その全てを私は熟知しているが、見事な出来栄えだと思う。これに基づきアリアンツ・アレナに再び観客を迎える可能性はあるだろう。そしてそれはあまりにも重要な意味をもったものだ。もちろん無観客試合というのは異様な光景。観客の皆さんにはルール・規則を遵守していただき、再入場していただけるようにしていければと思っているよ。アリアンツ・アレナにはスポーツ界最大の駐車場が完備されており、それは他のスタジアムではできない可能性を秘めたものだともいえるしね。政治家からは確かにひとまず後ろ向きな反応を受けてはいるが、再び観衆の前でプレーできる日を願っているよ。大事なことは、サッカーに自信をもつこと。ドイツのサッカーは、十分に信頼の置ける取り組みをするならば、うまくやっていけることを証明しているんだ。」


フランク・バウマン代表(ブレーメン):「我々としては緊縮政策を進めていき、選手たちにまたサラリーの一部免除を願い出なくてはならない。それはこれから数日、数週間以内に行うよ。前回の時に積極的な姿勢を示してくれていたように、選手たちにも理解してもらえればと思っている。我々首脳陣は、このような状況なのだから当然そうするつもりだ。またコーチ陣からも既に、それに向けて良いシグナルを受け取っている。前回は主将のモイサンデルと良い答えを見つけており、今回もきっとそうできると確信しているよ。新加入選手も延長した選手にも、コロナ危機による例外条項が契約に付随している。それは観客を動員できない苦しい状況に陥った場合のためのものだ。こういった部分に、我々は非常に慎重を期している。なぜならば確実に重要な収入が減るということなのだからね。この財政危機をなんとしても乗り越えていかなくては。ただ行政の判断については、ブンデスリーガ全クラブ共にまずは新型コロナウィルス拡大を抑えることを最優先ということを強調しているし、当然ながら今回も受け入れる。ただ財政面でみれば決して良い事ではないことも確かだ。」
 


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