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2020年09月16日

地元クラブのファンから「家族を侮辱された」ライストナーが暴行

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 ブンデス2部ハンブルガーSVは月曜に行われたドイツ杯初戦にて、今季よりブンデス3部に降格しているディナモ・ドレスデンに4失点を喫して敗退。それだけでも十分に悪い知らせなのだが、さらにこの試合の終了後、トニ・ライストナーが観客席で相手ファンと揉み合いとなる事態へと発展した。

 今夏に加入したディフェンダーはドレスデン出身の選手であり、実際に2010年から2014年まで同クラブにてプレーした経験ももつ。そこで試合後にインタビューに応じる用意をしていたところ、ドレスデンの観客席から明らかな侮辱が行われており、そこに飛び込んだライストナーは観客を地面に押しつけ、他のファンやスタッフが仲介入る様子が携帯電話などで撮影されている。

 それから再びピッチに戻りインタビューで「家族を侮辱するようなことは許さない」と怒りをあらわにしつつ、それから試合について「開始15分では酷い失態をみせてしまった。思うようにいかなかった」と振り返ったが、それでもスタンドからの怒号は止む事なく、インタビューは途中で中断となった。

 ドレスデンのクラブ公式Twitterは、「特に勝利した時には謙虚さと感謝の気持ちをみせるべき。サッカーを愛しているし、そこでは感情的にもなる。そして人は過ちを犯すもの。」と述べ、ドレスデン出身の「トニ・ライストナーが試合後、地元のクラブのファンからあのような侮辱を受けるなど、ただただ恥ずべきことであり、全容解明のために該当のファンをさがしています。それ以外の99.9%の観客のみなさまのサポートに感謝いたします」と言葉を続けている。

 一方でライストナーも自身のイスタグラムを更新し、「試合後、地元クラブのスタンドから、大量の侮辱を受けた。普段であればそれも受け入れられるが、しかしそれはあまりにも酷いものであり、家族や、妻、娘に対するものだった。その瞬間に僕は切れた。特にこの試合は僕にとって特別なものだったから。ただそれでもこのようなことはあってはいけないことだともわかっている。父親として手本にならなくてはならないんだ。自分のとった行動を謝罪すると共に。どのような侮辱を受けようとも今後2度とあのようなことはしないと誓う」と投稿した。

ファンと和解


 その翌日には、ハンブルガーSVも声明を発表。調査を行い、またライストナーからも謝罪を受けたことを明かした上で、「決してこういった事を容認できないこと、内部で対処を行っていくことを明確に伝えた」とし「これから未然に防がなくてはならない」と述べつつ、「いかなる侮辱行為も差別行為も、サッカーのみならず社会で行動を起こしていかなくてはなりません」とも強調している。なおライストナーによれば、インスタにてドレスデンのファンと接触していたことを明かし、「電話で話をして、互いに明確にした。彼も自分の過ちに気づいていた」と伝えた。「彼の謝罪を受け入れる。もうこれは過去のものとなった」
 


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