ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年12月25日

パヴァールの不振とその数字:フリック監督の対応は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 ワールドカップ優勝、チャンピオンズリーグ制覇、24才のフランス代表ディフェンダーは既に数多くの成功を成し遂げてきた。しかしながら今シーズンのベンジャマン・パヴァールはむしろ不振へと陥っているところであり、シーズンの終盤ではセンターバックのニクラス・ズーレへ右サイドバックの定位置を譲るまでに至っている。

 昨季にCL完全制覇を含む、圧倒的な強さで三冠を達成したバイエルン・ミュンヘンにおいて、ベンジャマン・パヴァールは非常に信頼の置ける存在としての活躍を見せていた。センターバックとしてもプレー可能な同選手は、右サイドバックにおける守備面での貢献はもとより、攻撃面においても4得点7アシストをマーク。kicker採点平均では3.29を記録していたのだが・・・。

 しかしながらここまでは4.19と低迷。特にバイエルンでの4点台といえば、今世紀以降の20年間で2016年のサンチェス、2010年のクローゼのみという、まさに”異常事態”。加えてパヴァールの不振を示す数字はそれだけにとどまらず、対人戦勝率こそ57%から58%と微増しているが、クロスの精度は28.8%から11.5%まで低下。ドリブル試投数に至っては未だ皆無だ。

 チャンピオンズリーグでは負傷のために、フリック監督はキミヒを右サイドバックへと移し、ティアゴとゴレツカを同時起用することで、最終的には欧州クラブサッカーの頂点へと立つことができた。ただそのティアゴがリヴァプールへと移籍し、キミヒが中盤に集中して、新たなライバルにブーナ・サールが加入するも、不振のパヴァールにプレッシャーをかけることさえままならない。それでもパヴァールは決して安心感を覚えてはならないということを、フリック監督はズーレ起用という形で示したが、果たして年明けからはどのような対応をみせていくだろうか?
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報