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2021年01月27日

強制収容所解放の日、ブンデスでは人種差別反対一色

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 5万人が死の収容所へと強制送還された、ベルリン=グルーネヴァルト駅の17番ホームへ、ボルシア・ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは火曜日に献花した。「残虐化が進むこの世の中において、我々はともに右派ポピュリズム、極右、反ユダヤ主義と人種差別に対し共に立ち向かっていく。サッカー場でも社会においても、このようなことは決して許されるものではない」とコメント。

 スタジアムやSNSなどを通じ、それ以外にも多くのクラブ、ドイツサッカー連盟やドイツサッカーリーグ機構も含めて、反ユダヤ主義、憎悪や扇動などに対するメッセージを送るなど、ドイツサッカー界では現在、「決して繰り返すな!」のスローガンの下、アウシュヴィッツ強制収容所の生存者解放記念日である1月27日前後の試合日では、犠牲者に対する追悼が行われることになっている。また特に今年は性的差別にも焦点があてられることに。

 そのため火曜夜に行われたデュッセルドルフとハンブルクの両主将がスローガンが記されたキャプテンマークを、さらに先週末に行われたブンデスリーガでもフライブルクとアウグスブルクの両主将はレインボー仕様の特別なキャプテンマークを身につけており、マインツ戦では同様のカラーリングの横断幕がスタンドに掲揚されている。つまりあらゆる差別への反対と、国際的に寛容な社会のためのシグナルだ。

 キャンペーンのスポークスマンを務める、エバーハルト・シュルツ氏は「コロナ危機により寂しいスタジアムの中で、このレインボーは一際目立つことでしょう」と述べ、「サッカー、社会において理解が広がっていく」ことを期待。「今日においてもレズビアン、ゲイ、トランスジェンダーのような人々は心身的苦痛を、いつ何時受けるかわからない中で生きなくてはならないのです」と言葉を続けた。
 


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