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2021年04月19日

英、西、伊の12クラブでスーパーリーグ構想、各方面から厳しい批判の声

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 複数の海外のメディアが報じたところによれば、イングランド、スペイン、イタリアの12のトップクラブが、スーパーリーグ設立に向けて基本的に合意に達しており、そのための覚書にも署名したという。そこに含まれたのはリヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、アーセナル、チェルシー、レアル・マドリード、バルセロナ、ユベントス、ACミランなどであり、ドイツやフランスのクラブは関与していなかった。

 そして日曜日午後にUEFAは声明を発表。「イングランド、スペイン、イタリアの一部のクラブが閉鎖的な、いわゆるスーパーリーグ創設を公にしようとしていることを知った」とし、関係する3カ国の協会、プレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、セリエAも加わる形で、「我々はこんなプロジェクトが実現しないよう、阻止するため協力して取り組んでいきます。社会がこれまで以上に連帯感を求められている時期にあって、少数のクラブが利己主義に基づいて作り上げたプロジェクトだ」と批判を展開している。

 特に今回の報道は、UEFAにとってはタイミング悪い時期でもあった。ちょうど物議を醸しているチャンピオンズリーグの改革を決議しようという、まさにその寸前のことであり、仮にスーパーリーグが実現するならば、2024年に改革案が施行されることには多くのビッグクラブ不在ということになる。「そのような事を防ぐために、我々はできうる限りの競技的、法的手段を講じていく」と宣言。つまりはスーパーリーグ参加の選手は、ユーロやワールドカップに出場することが禁じられる可能性もあるということであり、FIFAでは既に1月、そういった強硬手段に出る可能性を示唆していた。

 また前述の該当する国の中でも反対の声が挙がっている。AP通信によるとプレミアリーグでは、所属クラブに対して参加しないように警告しており、セリエAの首脳陣は緊急会議を招集したとのこと。なおドイツサッカーリーグ機構のクリスチャン・ザイファート代表は、今回のUEFAの声明について「明確に」支持するとした上で、「ドイツサッカーリーグ機構では、スーパーリーグを拒否するものである」と日曜日に断言。「特に欧州のプロサッカーの基盤であり、国内リーグをこのような形で回復不能にまで破壊する行為は、無責任以外の何ものでもない」と糾弾した。

 またファン連盟である「Football Supporters Europe」も反発を示しており、「直ちに欧州サッカーを守るために行動を起こすべきだ」と声明を発表。「スーパーリーグは欧州サッカーを棺桶に封じ込めてしまう、最後の1釘」であり、「欧州サッカーの人気と成功を支えてきた、すべての物を破壊するものだ」と批判している。
 


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