ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2021年07月02日

グレーフェ元審判員、独連盟の年齢制限に対し法的訴え

Bundesliga
1. Bundesliga
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 マヌエル・グレーフェ氏はブンデスリーガの審判員としての定年退職を不服とし、ドイツサッカー連盟に対して法的手段に訴える決断を下した。これによって年齢期待を覆したいと考えている同氏は、『Zeit Magazin』とのインタビューにて、「ドイツサッカー連盟を、年齢差別により訴える。人種差別などの差別行為に反対し、多様性を重んじると主張していながら、年齢規定はそれに反しているものだといえる」とコメント。
 
 グレーフェ氏はブンデスリーガ通算289試合を裁き、選手たちが選出するベスト審判員の常連となっていた名審判員。だが好パフォーマンスをみせながらも、ドイツサッカー連盟によって定められた47歳で今夏に退職。「本来は続けたかった」という同氏は、足腰に全く問題はないが「ドイツサッカー連盟は昔からの慣例にこだわり続けている。私の喜び、そして金銭的な損失もあるので、せめてその請求はしたいと思います」と言葉を続けている。

 そして「ドイツサッカー連盟にはこれまでにも優秀な審判員たちがいたが、協会へのイエスと誓わないだけで追い出されていってしまった。議論でも何も変わりはしない。彼らを変えられるのは税務調査や裁判所くらいなものだ」と批判を展開。特にお隣の国オランダでは「20年も前に年齢制限はとっぱらわれている」ところであり、年齢を重ねてもなお活躍できる姿を示しているところだ。

 一方でドイツでは審判員のパフォーマンス自体が十分に評価されずに、フィジカル部分へと課題評価されているとみているところ。「やみくもに走り回るより、ルーティンワークやゲームへの理解があれば、より良いポジショニングを行うことができる。最終的には判断の質が決め手になるのです」とグレーフェ氏。「だからこそドイツサッカー連盟のしていることは、年齢による差別のように目に映ってしまうのです」

 だからこそグレーフェ氏は立ち上がることを決断、これによってギド・ヴィンクマン氏や、マルクス・シュミット氏といった仲間たちのように、年齢によって退くことになった審判員たちへと影響を与えることができるかもしれない。だがグレーフェ氏自身は、「たとえこの訴えでうまくいったとしても、私が笛を吹く事はもうありません」と明言している。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報