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2021年07月27日

フランクフルト、5000人のみ収容の通知に「待った!」

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 もともと許可されていたサンテティエンヌとのテストマッチにおける観客1万人の動員は、5000人のワクチン接種者およびコロナ感染からの回復者5000人を含むことを前提としており、アイントラハト・フランクフルトの法律顧問フィリップ・レシュケ氏は「正しい方向への最初の良い妥協点」と評価。

 さらにフランクフルト市の保険担当であるシュテファン・マイヤー氏も、「ヘッセン州では現在5000人までですが、ワクチンを接種することで追加でカウントされます。みなさん、ワクチンを接種しましょう!」と訴えるなど、両者におけるコロナウィルス保護条例への解釈は一致していた。

 しかしながら日曜日にヘッセン州はその解釈の「明確化」を行っており、「7日間における発生率が35を上回った場合、最大限度はあくまで5000人までである」とのこと。決してワクチン接種による拡張を想定したものではないという。

 ちなみにロベルト・コッホ研究所による調査では、月曜日の時点で発生率は36.7となっており、現時点において計画における確実性はない。そもそもこういった不安定な状況下において、チケット販売ということ自体、どのような対応をしていくべきかが問われることに。

 加えて多くの専門家がむしろ、これから秋にかけて感染率は上昇していくとみており、このままではスタジアムにおける最大収容人数は5000人のままとなる。アイントラハト・フランクフルトは回復したり、ワクチンを接種しているファンが、接種していないファンと全く同じ扱いを受けることへの理解を示しておらず、現在は法的手段に訴えることも検討中。


 月曜日にも保健局からの5000人を収容可能とする修正案が届く見込みで、その判断がくだされ次第、フランクフルトは行政裁判所へと借り差し止め命令を申請し、土曜までに略式手続きで結論を出すことを目指しているところ。これは今後に向けての前例となるため、他クラブでも望まれるものだ。

 ただ数だけに入場制限をかけることは、「我々の見方では事実的にも法的にも正当化できるものではない」とし、このことには感染学の知見も経験も踏まえられておらず、感染率のみが判断されるのは「間違った決断であり、法的に不可能」。当然「観客の健康を顧みないということはない」が、検査についてもワクチンの状況についても1年前とは大きく変わった。

 加えてフランクフルト市の保健局や法務局、そしてヘッセン州の内務省までも、一定の条件の下で観客増員を可能とみており、加えてフランクフルトのフェルドマン市長も、大臣に公開書簡を送るなど後押しをしている。
 


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