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2022年04月25日

ドイツ頂上決戦の主審が誤審を認める「ビデオでは認識できた」

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 土曜夕方より行われたドイツ頂上決戦、バイエルン・ミュンヘンvsボルシア・ドルトムント戦はまたしても、疑惑の判定に注目が集まる結果となってしまったが、その翌日に主審を務めたダニエル・シーベルト審判員がその胸中をkickerに対して明かした。

 まずは後半開始早々の49分、ドルトムントのユリアン・ブラントがバイエルンのベンジャマン・パヴァールからのタックルを受け、足首を抑えながらピッチ上に倒れた場面について。観ている者の誰もが、なぜプレーが続行しているのかと話が目を疑う光景がそこにはあったが、「あれはこの試合最大のミスだと思います。あの時の自分の判断に心底腹立たしさを覚えます」とシーベルト氏はコメント。

 ブラントは猛スピードで駆け抜けており、パヴァールは背後からタックルを試みたがブラントの足首にしかあたっておらず、「明らかなファウルで警告が出されるべきでした。実際にボールを弾いたように、ボール自体の動きもそう見えたので判断したのですが。ブラントがプレー続行でき大事には至らなかったようで何よりです」と語っている。

 そしてもう1つの場面が、同じくパヴァールによって引き起こされた、ドルトムント陣営が特に怒りを露わにしたシーンだ。「パヴァールとベリンガムが競り合った際に、パヴァールがタックルに行って、右足でボールを弾こうとしたのですが、その試みは失敗して代わりに彼の足がベリンガムの走路の障害となってしまった。その直後にパヴァールがボールに触れたかどうかにかかわらず、ルール上これはファウルです。」と2つ目の誤審も認めた。「ペナルティキックが正しい判断でした」

 もしもそのジャッジが下されていたならば、後半から立て続けのゴールで同点に追いついたはずのドルトムントが、その後にバイエルンの10連覇を目の前で見ることを阻止できたかもしれない。だがいったいなぜ、その結論を導き出せなかっtのか?「パヴァールがまたぐ形で、足元の部分の決定的場面があまり見えなかったのです」とシーベルト審判員は回顧。

 「かつて私は似たような経験を、2019年のドイツ杯準決勝ブレーメンvsバイエルン戦でしました。その時はファウルに見えたプレーが、その後に映像をみてみるとそうではないことが明らかになっていたのです。それ以来、私は明らかにファウルというときだけPKを与えるようにしました。」

 ただその一方で、特に今回の場面においても「ゴール裏のカメラショットでは、パヴァールとベリンガムの対人戦において、明確にファウルであるとの認識を得ることができました」とも。そのためビデオセンターでの解像度の問題などがあったとしてもそれでも少なくともあの場面においては、せめてVARの介入は必要だったといえるのではないだろうか。
 


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