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2018年06月28日

歴史的失態を演じたレーヴ監督、大会前に延長も進退について明言避ける

Germany
.ドイツ代表
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ジョシュア・キミヒは試合終了前に既に顔に手をあて、その顔からは失意の涙が溢れ出てきた。トーマス・ミュラー、そして他の選手たちからも同じ光景が見受けられており、試合終了後にはピッチの上へと崩れ落ちている。韓国に0−2で敗れ、ヨアヒム・レーヴ監督は呆然とただ髪の毛をかきむしり、ドイツ代表史上初となるワールドカップ・グループリーグ敗退の瞬間を見守るしかなかった。

「静まり返った静寂のなかで、大きな失望が押し寄せている。どの選手たちも言葉を失っている」と、指揮官はそう、重い口を開き絞り出した。ワールドカップ通算17度目となる無失点での敗戦を喫したドイツ代表は、今大会では初戦のメキシコ戦に続く2度目の零封であり、土壇場でなんとか勝利したスウェーデン戦もふくめ、まずは今回の大会を総括する必要がある。ただ1つ言えることは、この失態の責任はあくまでレーヴ監督自身によるところが大きいということだ。

「今回の不振は、当然私の責任によるところだ。ドイツサッカー界、ドイツ代表がここのところ着実に積み上げてきたもの、それが全て崩れ去ってしまった。2006年大会以降は、全ての主要な大会において我々は準決勝以上の成績をおさめてきた。しかし今回はただ謝罪の言葉しかない。まずは自分のなかで今回のことについて考えなくてはならないよ。当然、自分の責任は理解している。ただまずは一晩とこについてからだ。今はただ苛立ちしか感じられない。まずはまたクリアになるのに、しばらく時間が必要だよ。韓国にも敗戦することは、考えていなかった。」と、指揮官。

そして今回の敗戦について、以下の考えを示した。「全てについて説明をするのは、もちろん難しいことだ。ただ敗退は致し方なかったということ、今大会では悪い部分を大会を通じて露呈してしまっていたのでね。なぜそうなったのか、それを説明するのはまだ難しいよ。選手たちは、私が考えるには、軽快さが不足していたと思う。それについて合宿でまさに取り組んでいたところだったのだがね。しかしその効果をピッチで見て取ることができなかったよ。硬くなって、ダイナミズムがみられなくて、相手になかなかミスを誘発させられなかった。それにフィニッシュのところでの決定力不足にも泣かされてしまったね」

今大会前には契約を2022年まで延長したばかりのレーヴ氏だが、責任をとっての退任も視野にいれているのだろうか?「まだ私の進退問題については時期尚早だろう。いま私はとにかく失望している。今は時間が必要だし、明日には、今後のことについて話すことになるさ」とレーヴ監督。今大会は連覇を基準にしていたわけではないものの、しかしここまで早く姿を消すことになったことには、まず一度頭の中を整理する必要がある。「言うまでもなく、これだけ大きな成功を継続していくことは難しいものだ。私の印象としては、おそらくメキシコ戦の前に、また全てが急にうまくいくと思い込んでしまったところがあったのではないか?実際スウェーデン戦後には勢いが感じられたと思うし、今回の試合でもそのことへ期待感をもってみまもっていたものの、しかしながらピッチでは全く見て取ることができなかったよ」

なおレーヴ氏の進退問題については、マネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏も「いま言えることは、まだそのタイミングではないということ。個人のことどうこうの前に、まずは全てのことをしっかりと整理しなくてはならない」と強調。ただそれに同調したドイツサッカー連盟のラインハルト・グリンデル会長は、「しかし私はレーヴ監督が続投すると強く信じている」と述べている。


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