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2018年10月02日

ジキルとハイド:マンCのサネと、ドイツ代表のサネ

Germany
.ドイツ代表
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 これからTSGホッフェンハイムの本拠地、ジンスハイムに位置するSAPアレナにてチャンピオンズリーグGL第2戦にマンチェスター・シティの一員として臨む、リロイ・サネ。だが本来ならば、1ヶ月前にも同選手はこの場所でプレーするはずだった。

 しかしペルー代表とのテストマッチが行われたこの日、サネは夫人の出産のためにドイツ代表から離脱。今夏にロシアで行われたワールドカップでは、メンバー外といサプライズに遭った同選手の復帰戦は、次回へとお預けということになった。

 サネがワールドカップの舞台に立てなかったという事実は、ドイツのみならず、むしろ同選手が年間最優秀若手選手賞を獲得したプレミアリーグのファンたちの間でヒートアップした話題であり、最終的にドイツ代表は前回王者として連覇を狙いながらグループリーグ敗退。これからは新生ドイツ代表として、サネら若手選手への期待感も高まっている。

 だがドイツ代表におけるリロイ・サネと、マンチェスター・シティでのリロイ・サネは全く異なる選手像を見せている、それはデータを目にするだけでも一目瞭然だ。たとえばプレミアリーグでペップ・グアルディオラ監督は、78%の試合で同選手を先発として起用。一方のレーヴ代表監督は46%のみ先発として起用している。

 ではいったいなぜ、レーヴ監督は最終的にサネをワールドカップの代表メンバーから外す決断を下したのか?プレミアでその活躍を目にするファンとの差はいったいなんだったのか?それは純粋にパフォーマンスの差に他ならない。

 例えばマンチェスター・シティでのドリブル成功率は、プレミアで53%、CLでは58%を記録しているにもかかわらず、ドイツ代表ではわずかに35%。また対人戦勝率に目を向けても、プレミアでは49%勝利しているが、ブンデス時代では43%、ドイツ代表ではわずか33%にとどまっているのだ。

 さらにスコアポイントに目を向けても、サネはプレミアリーグでは125分に1得点に絡むペースをみせており、シャルケ時代でも163分に1得点のペースをあげていたのだが、ドイツ代表では605分に1得点。これらを目にしても、レーヴ監督の決断に決して驚きを覚える必要はないといえるだろう。
 


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