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2019年10月14日

ギュンドアン、今度はトルコ代表の敬礼問題で揺れるも、メディアを批判

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 トルコ軍によるシリア北部への侵攻については、世界から厳しく避難を受けているところだが、そんな中でトルコにルーツをもつ二人のドイツ代表選手、イルカイ・ギュンドアンとエムレ・ジャンが、共にジェンク・トスンがインスタグラムに投稿した写真に「いいね!」をつけたことが話題となっている。

 その写真にはアルバニア戦勝利後にトルコ軍へ敬礼を示したトルコ代表の写真とともに、「我が国のために。特に命をかけて我が国のために尽くす全ての人々のために」とのメッセージもつけられていた。

 すでにギュンドアンとジャンは、この「いいね!」を撤回しており、今回の騒ぎを受けてギュンドアンはSIDに対し、「あれは、政治的なものとして捉えられてしまったのをみて、撤回したんだ。」とコメント。「信じてくれ。去年にあんなこと(エルドガン大統領との写真撮影問題)があって、僕は決して政治的なメッセージは行いたくはないと思っていた。あれは、意識的に撤回したものだ」と強調している。

 さらに試合後には、「今日みたいな書かれ方をするのは、如何なものか」とメディアの報道の姿勢に疑問を呈し、改めて「マンチェスターで一緒に過ごした時期もあった、とても仲の良い友人の写真に「いいね!」をつけたかったんだ。彼はエヴァートンであまりプレーできず苦しい時期を過ごした。そして今回、得点を決めて、自信を手にし、チームを勝利へと導いたんだ」と説明。

 「20万人を超える人々」がいいね!をしている中で、「サッカー選手だって存在する。そこから僕たち二人を抜き出して、そしてこんな記事の書かれ方をしてしまうのは少し残念なことだよ。もちろん政治的な意図なんてなかった。エムレも僕も二人とも、どんなテロ行為にも戦争行為にも、どこで起きようと反対だ。だから純粋に、友人を応援したいという気持ちだったんだよ」との考えを示した。

 一方でジャンも、ドイツの大衆紙ビルトに対して、同様に決して意図的なものではなかったとした上で、「対して内容を確認せずに行なってしまったんだ。僕は絶対に平和主義者だし、戦争にはどんな形であれ反対の立場だ」とコメント。試合後には、さらに「あくまでこれはスポーツ的な意味合いがあてのもの」であり、「彼らが勝利をおさめたことが理由。決して政治的なことではない」と、政治色としたのは、あくまでメディア側の解釈と主張している。

 ヨアヒム・レーヴ監督は「二人のことはしっているものならば、もちろんテロ行為や戦争行為に対して、反対の立場にあることはわかっている。」と述べ、あくまで政治的な意図はなかったとの発言に「それなら、私にとっては、もう良いことだよ」と言葉を続けた。


 なおUEFAでは試合における政治的メッセージは禁止されていることから調査を開始。ちなみにそこにはフォルトゥナ・デュッセルドルフより、カーン・アイハンとケナン・カラマンも参加。そして共に敬礼をみせている。

 デュッセルドルフでマネージャーを務めるプファンネンシュティール氏は両選手との話し合いを行なっており、「二人とも、あくまで戦地に向かった兵士やその家族のために、無事に戻ってくることを願ってのもの。クラブが重要視している、価値感はリスペクトしている」と語ったことを明かした。
 


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