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2019年10月17日

エジル、エルドガン大統領との写真を改めて「正しい決断」

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 1年以上前にはトルコ大統領への表敬問題や、その後の人種差別の提起からのドイツ代表からの引退劇など、渦中にあったメスト・エジルだが、ザ・アスティックとのインタビューにて改めて「エルドガン氏はトルコの大統領であり、僕はそういった人物に対して常にリスペクトをもって接する。相手が誰であろうともね」と説明した。

 さらに「ドイツで生まれ育っても、トルコは僕の一部なんだ」と強調しており、ドイツのメルケル首相を引き合いに引き合いに出して、「国の高官に対してはリスペクトをもって接するべきであり、それが正しい決断だと強く確信している」と述べている。

 しかしながら多くの人々は別の考えを持っている。何故ならばエルドガン大統領は、長年にわたって人権を損ねてきた独裁者であり、最近では北シリアへの侵攻により世界中から強い批判を受けている人物のためだ。そのためドイツを代表するエジルに対しては、ドイツサッカー連盟のみならず、ファンもまた距離を置く姿勢を示すことを期待されていた。

 だがそこでエジルは、エルドガン大統領を表敬訪問て写真撮影。「その一件のあとで、僕に対するリスペクトもサポート」も感じられなくなり、「政治家や公に出てくるような人からさえも」人種差別を受けたと感じている。

 加えてドイツ代表の選手にまで話はおよんでおり、誰からも守られることなく「事態を放置していた」と主張。「みんなが僕があれは過ちだと謝罪することを期待していた。でもそうならないと、もはやウェルカムではなくなってしまう」と言葉を続けた。

 それでも「僕は決してそんなことはしない」というエジルは、最終的には9年間に渡るドイツ代表としての選手生活にピリオドを打つことを決断。「自分の心に従える」だけの強さをもった「意見をコロコロと変えるような人間ではない」と語っている。
 


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