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2020年03月19日

ドイツ代表レーヴ監督「人類は急進的過ぎた」

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 いまや世界中で蔓延し続けている、新型コロナウィルス。その脅威はサッカー界にも及ぶところとなり、ブンデスリーガをはじめとするリーグは中断、今夏開催予定となっていたユーロ2020も来年へと延期されることが発表された。

 そんな中でドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督は、水曜日に行われた会見の席にて、マネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏らと共に、自らサラリーを一部返上することを発表。そして自宅のあるフライブルクから、ビデオチャットにて参加した同氏は、「ここ数日、非常にいろいろと考えさせられたよ」と、語り始めた。

 「全てが一変しているかのようだ。いまや世界全体がバーンアウトを経験している。まるで地球が、全てを知り全てを可能であると考える人間たちから、その身を守っているかのように。近年、あまりに急進的過ぎたのだ。権力、欲望、利益、記録といった部分が、あまりに目に余るほど。そんな中でオーストラリアでは大火災が発生し、またエボラ出血熱のような病気も猛威を振るい、そして今、全人類が問題へと直面している。」

 そこでレーヴ監督は、「今、我々は何が重要であるのか。そのことに目を向けなくてはならない。それは家族であり、友人であり、仲間なんだ。互いを思いやり、敬意を持ち合うということ。それを何より念頭に入れるべきなのだ」と述べ、「己を切り離し、別の行動も取れるということを、我々は示してみせなければ」と強調。

 「それをここ数日、私は考えていた。再び人間は、互いを気遣い取り組まなくてはならないのだと。それが形となり、よりコミュニケーションをはかれることへと繋がるだろう。私は、そのことに喜びを感じる」と、言葉をつづけた。「大衆扇動など不要なのだよ」


ユーロ延期は「正しい判断」

 そして1年後へと延期されたユーロについては、「その判断は全くもって正しい」と支持。「人々の安全と健康こそが何よりも重要なものなのだよ」と強調。世代交代を進めるチームにとって、「慣れを構築していくことはそんなに容易ではない」ものの、選手たちは「非常にモチベーションをもっている」と称賛。「再建には数年を要するものだし、多くの変更と負傷でこれまでも難しいものだったが、それでもうまく機能して首位突破を決めた」と評価し、改めて「この状況を無事に乗り越えていかなくてはならない」と語った。
 


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