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2020年10月08日

マリオ・ゲッツェ、ベルンの奇跡との一致に「それは本当?」

Germany
.ドイツ代表
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 かつてブラジルW杯決勝で優勝弾を決めたマリオ・ゲッツェは、その後のバイエルン・ミュンヘン、そしてボルシア・ドルトムントでの苦難の時期を経て、この夏オランダ1部PSVアイントホーフェンへの移籍を決断した。ドルトムントでの契約満了から3ヶ月、慎重に検討を重ねて導き出されたのは、「またサッカーを楽しみたい」という想いであり、木曜午後に最初の練習を終えた同選手は「ここでまたしっかり地に足をつけて、トップレベルにまた戻して、再びサッカーをしていきたい」と意気込みを見せている。「僕はそのための正しい一歩を踏み出せた。そう確信しているよ」

 その確信を得るにあたり、重要な役割を担った人物の1人が、今夏より同クラブにて指揮をとるドイツ人指揮官、ロジャー・シュミット監督の存在だ。数週間前からコンタクトをとっていたという同氏について、ゲッツェは「正しい哲学をもった、正しい監督」と感じたことを明かしており、さらに同クラブに所属する5人のドイツ人選手たち(ウンナーシュタル、バウムガルトル、ファイン、ミュラー、マックス)らの存在も、初の海外移籍を後押しするものだったという。

 そんな中で迎える10月18日の初戦、PECツヴォレ戦では大きな期待を背負いピッチに立つことも予想されるが、ここまでフリーという状況だっただけに「確かに土台づくりはうまくできているけど、でもまだ慣れるためにはチーム練習を1〜3週間は重ねていかないと」と強調。またドイツ代表復帰についても当然「大きな野心」を抱きつつも「それは頭はあっても、まずは体調を整えて、プレーをしていきたい」と、少し遠慮気味に答えた。

 ちなみにここに1つ、面白い事実がある。今回のマリオ・ゲッツェと全く同じようにして、1954年『ベルンの奇跡』で優勝弾を決めた英雄、ヘルムート・ラーン氏もまた、そのゴールからちょうど6年後にオランダのトウェンテへと移籍していたのだ。「それは本当なの?知らなかったよ」と、驚きの表情を浮かべたゲッツェは、シュミット監督、ドイツ人の仲間たちと共に、「僕を後押ししてくれる」新たな事実へ目を輝かせている。
 


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